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2011年2月 2日

■京都会館 再整備

開館から50年を経過した京都会館を再整備するにあたり、京都市がパブリックコメントを求めています。

1960年に開館、主にコンサートホールとして利用されている京都会館(京都府京都市左京区岡崎最勝寺町)は、
既に開館から50年を経て老朽化が進んでいることから、京都市が再整備を決定。
京都会館再整備に向けた仮題を提案しています。

京都会館は、第1ホール(2,015席)、第2ホール(939席程)、会議場、5つの会議室から成り立っていますが、
各ホール共に座席、床、舞台、音響、照明など各設備部分で劣化が激しいこと、
開演前後や休憩中に飲食ができるようなスペースが不足してること、
楽屋が少ないこと、資材搬入の位置が悪く搬入リフトも小さいため効率が悪いことなどが課題として挙げられています。
また、建物が耐震基準に不適合であるため補強が必要であることや、バリアフリーに対応していないこと、
第1ホールについては、舞台奥に綱本があることなどによる舞台の奥行不足、
舞台の高さの不足、舞台の上部スペースの不足などが課題に。
第2ホールは、上手側舞台袖の高さ不足、つり物数の不足、音響反射板の機構の古さが挙げられています。

そして具体的整備については、第1ホールは従来の2,000人収容を維持しつつ快適な客席に再生。
舞台面積を拡大、つり物機構をはじめとした舞台機能の改善、舞台上部空間の拡大を検討。
世界的に著名なオペラやバレエ劇団の巡回公演、大型セットのコンサート等の開催を可能にするとしています。
第2ホールは、座席シートを取り替え、快適な客席にする他、
つり物をはじめ舞台機能を改善すると共に上部空間の拡大を検討。
建物については、劣化部分を更新、バリアフリーに対応するのはもちろん、
トイレの改修などアメニティ機能の向上、二条通から連続したにぎわい空間としての活用、
中庭に隣接する東側の公演と連続した憩いの場としての機能を持たせ、
屋外イベントにも対応可能な空間を創設することなどを挙げています。

京都市では、2010年度に基本計画を策定。
2011年以降に設計等を進めて早期のリニューアルオープンを目指すとし、
広くパブリックコメントを求めています。
現在、意見応募用紙が挟みこまれた再整備に関するリーフレットが、
市役所や支所、各区役所や劇場で配布されており、郵便・持参・FAXにて応募とのこと。
またリーフレットはwebサイトからもダウンロードでき、フォームメールでも投稿可能。
パブリックコメントの募集締め切りは2月24日。

京都会館オフィシャルサイト

※追記
京都会館の命名権を、半導体メーカーであるローム株式会社が、50年間52億円で取得しました。

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「京都会館 再整備」奥付

  • Posted : 2011年2月 2日 17:11
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