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2011年2月20日
■2010年の映画興行収入
2010年の日本の映画興行収入や興行成績をまとめてみました。
日本映画製作者連盟が発表した映画興行成績に拠ると、
2010年の映画観客動員は1億7,436万人で、対前年比103%。
興行収入も2,207億円で同107.1%で、
これまで最高だった2004年の2,109億円を上回り、歴代最高の記録を更新しました。
洋画・邦画の構成比は、邦画が1,182億円(構成比53.6%)、洋画が1,025億円(同46.4%)。
3年連続で邦画が洋画を上回り、過去最高を記録したものの、
対前年比では邦画が100.8%と前年と大差のない興行収入なのに対し、
洋画は115.5%と金額的には大幅に盛り返した形となっています。
これは「アバター」「アリス・イン・ワンダーランド」「トイ・ストーリー3」という
3D作品が興収100億円超えの大ヒットを記録したことが大きそうです。
一方、邦画の興収トップは「借りぐらしのアリエッティ」92.5億円で、100億円を超える作品は生まれませんでした。
平均入場料金は1,266円で、対前年比104%と料金が固定されている映画の割には大きく増加。
これも、入場料が通常より高い3D映画がヒットした影響が大きいと言えそうです。
作品の公開本数は、邦画408本(前年448本)、洋画308本(同314本)、
合計716本(同762本)で、邦画洋画共に大きく公開作品数を減らしています。
スクリーン数は前年の3,396から3,412へと相変わらずの増加傾向にあるため、
シネコンの増加などに伴う公開作品の偏りが大きな要因と想定されそうです。
配給会社別で見ると、東宝が748億円の興収を上げ(前年比114.3%)、
2008年の739億円という記録を抜いて過去最高を記録。
映画全体の興収が2,207億円ですから、全体の1/3程を東宝が独占しているということに。
邦画興収ベストテンでも、4位の東映「ワンピース」以外はすべて東宝が占めています。
なお、2位はディズニーの291億円、3位ワーナーで228億円。
松竹は136億円で5位。興収トップ作品はアスミック・エースと共同配給の映画「大奥」で23.2億円。
また松竹は、シネマ歌舞伎は好調であり、今後も続けていきたいとしています。
▼2010年興行収入ランキング・邦画
1.借りぐらしのアリエッティ
2.THE LAST MESSAGE 海猿
3.踊る大捜査線THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ
4.ワンピース フィルム ストロングワールド
5.劇場版ポケットモンスター ダイアモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク
6.のだめカンタービレ 最終楽章 前篇
7.告白
8.のだめカンタービレ 最終楽章 後篇
9.SP 野望篇
10.名探偵コナン 天空の難破船
▼2010年興行収入ランキング・洋画
1.アバター
2.アリス・イン・ワンダーランド
3.トイ・ストーリー3
4.カールじいさんの空飛ぶ家
5.バイオハザードⅣアフターライフ
6.インセプション
7.オーシャンズ
8.ナイト&デイ
9.シャーロック・ホームズ
10.ソルト