演劇ニュース

先週頃からTOHOシネマズ値下げの報道が為されていましたが、
TOHOシネマズの発表では、これは「新料金テスト導入」で、
18才以上1,500円、3才以上18才未満1,000円という新料金体系を、
山梨、長野、栃木、広島、長崎、鹿児島にある6店舗のみでテスト導入するもの。
その後、検証を行って適正な料金体系を設定し、
2012年春に全国の劇場での導入を目指すとリリースしていますが、
東宝の高井社長は「全国導入は未定」と発言したということも伝えられています。

新料金がテスト導入されるのは、
TOHOシネマズ甲府（山梨）、TOHOシネマズ上田（長野）、TOHOシネマズ宇都宮（栃木）、
TOHOシネマズ緑井（広島）、TOHOシネマズ長崎（長崎）、TOHOシネマズ与次郎（鹿児島）の6館。
新規オープンとなる甲府、上田についてはオープン時から、
宇都宮と長崎は4月5日、緑井と与次郎は4月7日より新料金を導入。

新料金のテスト導入に伴い、これまで実施されていたレイトショー、シネマイレージデイ、
TOHOシネマズデイなど、割引サービスの多くは廃止されますが、
TOHOシネマズのインターネットチケット購入割引「vit割」（100円引き）、
TOHOシネマズ会員（シネマイレージ会員）割引（200円引き）は継続。
つまり、TOHOシネマズの会員になり、インターネットでチケットを購入すれば、
いつでも1,200円（18才以上）で映画鑑賞ができるということになります。

また、その他の割引サービスでは、
毎月1日に1,000円で鑑賞できる「ファーストデイ」、
夫婦どちらかが50歳以上の夫婦であれば2人で2,000円となる「夫婦50割」、
障害者を対象に1,000円となる「障害者割引」は、全館でサービス継続。
一方、65歳以上が対象の「シニア65」は甲府・長崎・宇都宮・上田のみで実施。
平日18時以降が1,300円となる「ソワレ18」は緑井のみ、
平日14時まで1,300円となる「マチネ14」は宇都宮・与次郎、
毎週水曜の「レディースデイ」は甲府・長崎・宇都宮・上田で実施となっています。

TOHOシネマズでは、新料金テスト導入では2つの料金体系でシンプルにしたとしていますが、
実施される割引サービスに劇場ごとの差異があり、まだまだわかりづらい印象もあります。
ちなみに、近年の日本における映画の平均客単価は1,200円台で推移。
海外、先進国の映画料金は1,000円を超えることは少なく、700円程度が相場と言えそうです。

※2011/02/09追記
新料金テスト店舗にTOHOシネマズ高知が加わることが発表されました。
これで新料金テスト導入劇場は全国7劇場に。
TOHOシネマズ高知の新料金の導入は4月28日からで、
18才以上1,500円、3才以上18才未満1,000円という新料金体系は他劇場と同様。

※2011/10/28追記
■TOHOシネマズが料金値下げテストを中止 | 演劇ニュース