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2010年12月13日

■米タイム誌の2010年間トップ10

アメリカの雑誌「TIME」による2010年トップテンが発表。
舞台は「When the Rain Stops Falling」、映画は「トイ・ストーリー3」が1位に選出されています。

アメリカのニュース雑誌「TIME(タイム)」は、年末に様々なジャンルのトップ10を選出しており、
今年も「The Top 10 Everything of 2010」が発表されました。

舞台、演劇とミュージカルのトップ10である「Top 10 Plays and Musicals」では、
リンカーンセンターで2月から上演された「When the Rain Stops Falling」(演出:David Cromer)が1位。
同作は、オーストラリアの劇作家Andrew Bovell(アンドリュー・ボヴェル)の作で、
日本ではtptが「この雨 ふりやむとき」の題で11月に上演しています。
2位にKansas City Repertory Theatre「Venice(ベニス)」、
3位には映画「偽りの花園」でも知られるリリアン・ヘルマン作の「The Little Foxes」。

映画部門の「Top 10 Movies」では、アニメ映画史上1位のヒットとなったピクサーの「トイ・ストーリー3」が1位。
2位はサブプライム問題やリーマンショックに端を発した金融危機についてのドキュメンタリ「Inside Job(インサイド・ジョブ)」、
3位は、カズオ・イシグロの小説を映画化した「わたしを離さないで」。
同作は2011年春に日本公開も決まっています。


▼The Top 10 Everything of 2010
Top 10 Plays and Musicals
1. 「この雨 ふりやむとき」(When the Rain Stops Falling)
2. 「ベニス」(Venice)
3. 「偽りの花園」(The Little Foxes)
4. 「ラ・カージュ・オ・フォール」(La Cage aux Folles)
5. 「神経衰弱ぎりぎりの女たち」 (Women on the Verge of a Nervous Breakdown)
6. 「橋からの眺め」(A View from the Bridge)
7. 「ジョンズタウン洪水の真実」(A True History of the Johnstown Flood)
8. 「カム・フライ・アウェイ」 (Come Fly Away)
9. 「なぜあの人はあやまちを認めないのか」(Mistakes Were Made)
10. 「ザ・スコッツボロ ボーイズ」(The Scottsboro Boys)

Top 10 Movies
1.「トイ・ストーリー3」(Toy Story 3)(リー・アンクリッチ監督)
2.「インサイド・ジョブ」(Inside Job)(チャールズ・ファーガソン監督)
3.「わたしを離さないで」(Never Let Me Go)(マーク・ロマネク監督)
4.「ライフ・ジュアリング・ウォータイム」(Life During Wartime)(トッド・ソロンズ監督)
5.「ソーシャル・ネットワーク」(The Social Network)(デビッド・フィンチャー監督)
6.「ラビット・ホール」(Rabbit Hole)(ジョン・キャメロン・ミッチェル監督)
7.「風にそよぐ草」(Wild Grass)(アラン・レネ監督)
8.「グリーン・ゾーン」(Wild Grass)(ポール・グリーングラス監督)
9.「ウェイティング・フォー・スーパーマン」(Waiting for 'Superman')(デイビス・グッゲンハイム監督)
10.「フォー・ライオンズ」(Four Lions)(クリス・モリス監督)

Top 10 Movie Performances
1.ノオミ・ラパス(Noomi Rapace)「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」
2.コリン・ファース(Colin Firth)「英国王のスピーチ」
3.エドガー・ラミレス(Edgar Ramírez)「コードネーム:カルロス 戦慄のテロリスト」
4.ジャッキー・ウィーバー(Jacki Weaver)「Animal Kingdom」
5.ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)「I Am Love」
6.クリスチャン・ベール(Christian Bale)「The Fighter」
7.クロエ・モレッツ(Chloe Grace Moretz)「キック・アス」
8.ヘイリー・スタインフェルド(Hailee Steinfeld)「トゥルー・グリット」
9.エマ・ストーン(Emma Stone)「Easy A」
10.アンジェラ・ウェッセルマン(Angela Wesselman)「Catfish」
Full List - The Top 10 Everything of 2010 - TIME


なおアメリカでは、その他にも映画関連の賞が発表されていますので付記しておきます。
結果を見ると「ソーシャル・ネットワーク」が非常に強く、
この他にもボストン映画批評家協会賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、音楽賞を受賞。
明日12月14日にはアカデミー賞最大の前哨戦と言えるゴールデン・グローブ賞のノミネーションが発表されますが。
現在のところ「ソーシャル・ネットワーク」が最もオスカーに最も近い作品だと言えそうです。

▼第36回ロサンゼルス映画批評家協会賞(LOS ANGELES FILM CRITICS ASSOCIATION AWARDS)
作品賞:「ソーシャル・ネットワーク」
監督賞:デビッド・フィンチャー「ソーシャル・ネットワーク」
監督賞:オリビエ・アサイヤス「コードネーム:カルロス 戦慄のテロリスト」
脚本賞:アーロン・ソーキン「ソーシャル・ネットワーク」
主演男優賞:コリン・ファース「英国王のスピーチ」
主演女優賞:キム・ヘジャ「母なる証明」
助演男優賞:ニエル・アレストリュプ「A Prophet」
助演女優賞:ジャッキー・ウィーバー「Animal Kingdom」
作曲賞:アレクサンドル・デプラ「The Ghost Writer」
作曲賞:トレント・レズナー/アティカス・ロス「ソーシャル・ネットワーク」
アニメーション映画賞:「トイ・ストーリー3」

▼2010 National Board of Review Awards(ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞)
作品賞:「ソーシャル・ネットワーク」
監督賞:デビッド・フィンチャー「ソーシャル・ネットワーク」
脚本賞:クリス・スパーリング「リミット」
脚色賞:アーロン・ソーキン「ソーシャル・ネットワーク」
主演男優賞:ジェシー・アイゼンバーグ「ソーシャル・ネットワーク」
主演女優賞:レスリー・マンビル「Another Year」
助演男優賞:クリスチャン・ベール「The Fighter」
助演女優賞:ジャッキー・ウィーバー「Animal Kingdom」
外国語映画賞:「神々と男たち」
アニメーション映画賞:「トイ・ストーリー3」

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「米タイム誌の2010年間トップ10」奥付

  • Posted : 2010年12月13日 19:03
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