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2010年12月 3日
■東京芸術劇場改修のため2011年4月より休館
東京・池袋の東京芸術劇場は、施設の改修に伴って2011年4月1日から2012年8月31日まで全面休館を予定しています。
東京都が運営する劇場としては東京文化会館に次ぐ2番目の劇場として、
1990年10月、東京都豊島区西池袋に320億円の巨額が投じられて開館した東京芸術劇場。
キャパ1,999の大ホール、841の中ホール、300の小ホールが2つと計4つのホールを備え、
大ホールは主にコンサート、中小ホールは演劇などに運用。
2008年4月には野田秀樹が東京芸術劇場の初代芸術監督に就任、
今年も、若き才能を紹介する「芸劇eyes2010」などのプログラムが実施されています。
しかし開館から20年を経過、建物内外に様々な経年劣化が見られることや、
音響やユニバーサルデザインの問題等が顕著なため、
2011年4月より劇場の改修工事が行われることが決まっています。
改修工事は、施設・設備の修繕、環境負荷の軽減、バリアフリーなど来館者の安全性と快適性の向上、
及び新たな芸術文化発信拠点としての施設整備を目的として実施。
具体的には、外装や設備の経年劣化部分の改修が行われる他、
エレベーターの数が極端に少なく、エスカレーターを乗り継がなければアクセスしづらかった大ホールへエレベーターを新設、
絶対的に数が不足していた女性用トイレの増設などを実施。
またホール・アトリウムに関しても、舞台機構・照明・音響の劣化部分を改修する他、
大ホールでは音響改善と椅子の貼り替え、中ホールでは音響改善と立ち見席増設、
小ホール1では床改修による天井高の確保、小ホール2では技術ギャラリー新設による安全性確保、
またアトリウムのエスカレーター付け替え等による安全性確保などを予定。
なお中ホールにおいては、搬出入方法の検討、舞台吊物機構と照明設備の改善、
舞台床機構では小迫り・傾斜舞台廃止の廃止が検討されています。
改修工事前、最後の公演は、2011年2月20日から3月27日に小ホール1で上演される
二兎社30周年記念公演「シングルマザーズ」と、
3月17日から3月31日に上演される舞台芸術学院60周年記念公演「月にぬれた手」。
その後、4月1日より改修工事に入り、2012年8月31日まで全面休館。
竣工後の開館は、2012年9月1日が予定されています。
●二兎社「シングルマザーズ」
日程:2011/2/20〜3/27 東京芸術劇場 小ホール1(東京)
2011/4/10 大野城まどかぴあ(福岡)
演出・脚本:永井愛
出演:沢口靖子/根岸季衣/玄覺悠子/枝元萌/吉田栄作
●舞台芸術学院60周年記念公演「月にぬれた手」
日程:2011/3/17〜3/31 東京芸術劇場 小ホール2(東京)(2/1発売)
演出:鵜山仁
脚本:渡辺えり
出演:金内喜久夫/神保共子/木野花/もたいまさこ/平岩紙/色城絶/半澤昇