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2010年11月16日
■2010年 新藤兼人賞
15回目となる2010年新藤兼人賞、最高賞である金賞に「オカンの嫁入り」の呉美保監督が選ばれました。
新藤兼人賞は、日本映画製作者協会に所属する現役のプロデューサーが
「この監督に映画を作らせたい」という観点で、その年度で最も優れた新人映画監督を選ぶ賞。
従って、審査員は全員現役のプロデューサーのみで構成されています。
同賞は1996年に誕生し、2003年の第8回までは応募された作品の中から選出していましたが、
「応募作の中から選ぶのでは本当の意味の新人監督発掘にならない」という考えの下、
2004年の第9回より、前年11月より翌年11月までに公開された全作品の中から選考する方式へと変更になっています。
受賞者には、新藤監督自らデザインしたトロフィーと、
副賞として金賞100万円、銀賞50万円が授与されます。
そして、15回目となる2010年の新藤兼人賞が発表され、
金賞に「オカンの嫁入り」の呉美保監督、銀賞に「さんかく」の吉田恵輔監督が選出されました。
審査委員長は山上徹二郎、審査委員は利倉亮、桝井省志、三宅澄二。
授賞式は12月3日に東京會舘にて催されます。
映画「オカンの嫁入り」は、咲乃月音の同題小説を原作に
宮崎あおい・大竹しのぶの出演で映画化された作品。
9月4日に公開され、大ヒット公開中。
なお、2009年の新藤兼人賞は「南極料理人」の沖田修一監督が金賞、
「色即ぜねれいしょん」の田口トモロヲ監督が銀賞を受賞しています。
▼新藤兼人賞2010
金賞:呉美保監督「オカンの嫁入り」
銀賞:吉田恵輔監督「さんかく」
▼呉美保監督コメント
受賞のお知らせを頂いたのが、ちょうど故郷伊賀での公開が始まる前日で、
家族や地元の方々と喜びを分かち合うことが出来ました。
このような栄誉ある賞を頂けましたのは、この作品に関われた全ての皆様のおかげです。
本当にありがとうございました。
▼新藤兼人賞 歴代金賞受賞者
1996 是枝裕和「幻の光」
1997 松井久子「ユキエ」
1998 荒井晴彦「身も心も」
1999 けんもち聡「いつものように」
2000 中江裕司「ナビィの恋」
2001 新藤風「LOVE/JUICE」
2002 橋口亮輔「ハッシュ!」
2003 李相日「BORDER LINE」
2004 佐々部清「半落ち」
2004 土井裕泰「いま、会いにゆきます」
2005 宮藤官九郎「真夜中の弥次さん喜多さん」
2006 マキノ雅彦「寝ずの番」
2007 中村義洋「アヒルと鴨のコインロッカー」
2008 小林聖太郎「かぞくのひけつ」
2009 沖田修一「南極料理人」
2010 呉美保「オカンの嫁入り」