演劇ニュース

1985年10月にロンドンで初演、
以降世界42カ国で上演されてきたミュージカル「レ・ミゼラブル」。
日本では1987年に本場同様ジョン・ケアード演出により初演され、
前回2009年の公演までに2,481回もの上演が重ねられてきました。

2010年、「レ・ミゼラブル」が初演から25周年を迎えるのを機に、
プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュは新演出版を製作。
2009年12月より欧州のツアー・プロダクションより上演され、
25周年記念公演が行われた今秋には、ロンドンでも公演が行われています。

●新演出版CD：Les Miserables 2010 Cast

そして日本でも、次々回の公演より新演出版の上演となることが東宝より発表されました。
よって、2011年4月より帝国劇場で上演される「レ・ミゼラブル」が、オリジナル演出版最後の公演となります。

イギリスで上演された新演出版の演出家は、
これまでレミゼのアソシエイト・ディレクターを務めてきた
ローレンス･コナー(Laurence Connor)とジェームズ･パウエル(James Powell)が担当。
レミゼの象徴とも言える盆(回転舞台)を使った演出がなくなり、衣装や舞台セットも一新。
プロジェクターが用いられ、原作者ユーゴーの絵から造られたセットなどが用いられているとのこと。

日本でのラストとなるオリジナル演出版「レ・ミゼラブル」は、
2011年4月8日から10日までプレビュー公演、4月12日より帝国劇場で上演。
今回のキャストは、12,000名を超える応募者の中からオーディションで選出された総勢78名で、
バルジャン役は山口祐一郎、別所哲也、吉原光夫。
ジャベール役は石川禅、岡幸二郎、今拓哉、KENTARO。
エポニーヌ役は笹本玲奈、Jennifer、平田愛咲。
ファンテーヌ役は知念里奈、新妻聖子、和音美桜。
コゼット役は神田沙也加、中山エミリ、稲田みづ紀、折井理子。
マリウス役は山崎育三郎、原田優一、野島直人。
チケットは4月公演分が1月29日、5月公演分が3月5日、6月公演分が3月12日に発売開始。
また帝国劇場100周年記念スペシャル・キャストとして、
1987年初演時のオリジナル・キャストである今井清隆、鹿賀丈史、島田歌穂、岩崎宏美、
林アキラ、石川禅、斎藤晴彦、鳳蘭、岡幸二郎による公演も予定されています。

●ミュージカル「レ・ミゼラブル」
プレビュー：2011/4/8〜10　帝国劇場(東京)
日程：2011/4/12〜6/12　帝国劇場(東京)
製作：東宝
演出：ジョン・ケアード/トレバー・ナン
脚本：アラン・ブーブリル/クロード＝ミッシェル・ショーンベルグ
原作：ヴィクトル・ユゴー
翻訳：酒井洋子
訳詞：岩谷時子
プロデューサー：田口豪孝/坂本義和　
オリジナル・プロダクション製作：キャメロン・マッキントッシュ