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2010年8月31日
■高平哲郎「今夜は最高な日々」
作家・演出家の高平哲郎が、80年代の舞台裏を記した書籍が発売されました。
タモリや赤塚不二夫などとの面白グループ、
「笑っていいとも!」「今夜は最高」「オレたちひょうきん族」などの
テレビ番組を手がけた放送作家としても知られる高平哲郎。
近年、舞台では「DOWNTOWN FOLLIES」、鹿賀丈史・市村正親「それぞれのコンサート」などを手掛けています。
この高平哲郎が、80年代の、ジャズ、落語、テレビ、舞台、出版などについて
記した書籍が新潮社より上梓されました。
各話のタイトルには作品名が用いられており、その内容と共に、
目次を見るだけでも、華やかな日本カルチャーの一時代が見えるような感じがします。
▼目次
1.落語的ジャズの日々
『宿屋の富』――自己紹介、そして山下洋輔とジャズ関係の人々と『冷し中華祭り』
『寿限無』――『結成40周年記念!山下洋輔トリオ復活祭』
『淀五郎』――『ザ・ウチアゲ』、『綺想天外大音楽會・会うも会わぬも大阪のフィル』
『雑俳』――落語的中村誠一のLP『取りみだしの美学』
『蒟蒻問答』――ハナモゲラの原点、坂田明のLP『20人格』
『二番煎じ』――『屈斜路湖ジャズ・フェスティバル』、『オール・ジャパン・ジャズ・エイド』
『たらちね』――海老名香葉子一家、泰葉、こぶ平、いっ平
『松竹梅』――桃井かおりと一関「ベイシー」に、そして野田秀樹と伊藤八十八の披露宴
『粗忽長屋』――タモリと団しん也のLP、そして二人の赤塚不二夫
『木乃伊取り』――『新春佳月音楽祭り・第一回こっきり』
『らくだ』――泉谷しげるの『今夜は最高!』と『ザッツ宴会テイメント』
2.今夜は最高な日々
『ザッツ・エンタテインメント』――テレビのバラエティ番組、今昔
『失われた週末』――『サンデーお笑い生中継』、『スター誕生!』、『夕刊タモリ!こちらデス』
『第三の男』――横澤彪の『笑ってる場合ですよ!』と『オレたちひょうきん族』
『おかしなおかしなおかしな世界』――面白グループと『赤塚不二夫のギャグ・テレビ』
『我輩はカモである』――赤塚不二夫の『重大ニュース』と『今夜は最低』
『北北西に進路を取れ』――正月の『日本放送演芸大賞』と軽井沢
『キング・コング』――『今夜は最高!』が始まる
『俺たちに明日はない』――『今夜は最高!』一年目の中断
『日曜はダメよ』――『日曜はダメ!!』が始まり終わる
『突破口!』――『今夜は最高!』の会議と台本書き
『禁じられた遊び』――『今夜は最高!』はパロディが好き
『酒とバラの日々』――『今夜は最高!』と女優とお酒の日々
『足ながおじさん』――『今夜は最高!』の野田秀樹とワハハ本舗の三女優
『虹を掴む男』――『今夜は最高!』の明石家さんま
『ショウほど素敵な商売はない』――大地真央の『今夜はワ・ガ・マ・マ......!』
『月の輝く夜に』――横澤さんの『いただきます』と『テレビ夢列島』
『風と共に去りぬ』――『今夜は最高!』の終焉
3.ショーと舞台の演出の日々
『間違いの喜劇』――初演出は東京ヴォードヴィルショーの『七輪と侍』
『夏の夜の夢』――二人になったチャンバラトリオとワハハ本舗の『極楽探検隊』
『ハムレット』――赤塚不二夫の『オー!ソノソノ』
『じゃじゃ馬馴らし』――渋谷森久と大地真央『麗しきモノクロの嘘』
『尺には尺を』――吉本興業NGKシアターコケラ落し『アメリカン・バラエティ・バング!』
『テンペスト』――ハロルド・ピンターと『ドライビング・ミス・デイジー』
『お気に召すまま』――小松政夫一人芝居、田山涼成プロデュース、間寛平一人芝居
『空騒ぎ』――中村雅俊『雪洲(Sessue)』、『流行者』、『岡山物語』
『恋の骨折り損』――『シンクロニシティ』と『ザッツ・ジャパニーズ・ミュージカル』
『終わりよければすべてよし』――SKD『賢い女の愚かな選択』
4.歌謡曲かよ人生はの日々
『一杯のコーヒーから』――義兄小野二郎と晶文社と津野海太郎と植草甚一
『星は何んでも知っている』――ディープ・インタヴュー『みんな不良少年だった』
『二人の世界』――ゴースト・ライター、インタヴュアー、聞き書き『由利徹が行く』
『笑って許して』――『スラップスティック・ブルース』と『変人よ我に返れ』
『花はおそかった』――小説依頼と景山民夫
『憧れのハワイ航路』――ホノルルのアパートとラスヴェガスでの演出
『私のハートはストップモーション』――中上健次と野田秀樹と鼎談『有名人』
『想い出ぼろぼろ』――「ふるさときゃらばん」と野口久光、野口先生と元さん
『或る日突然』――JR東日本車内誌『トランヴェール』の初めから終わりまで
『みだれ髪』――文章が書けないことに気づいた『スタンダップ・コメディの勉強』
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