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2010年6月 2日

■第13回坪内逍遙大賞に片岡仁左衛門

第13回坪内逍遙大賞が発表され、片岡仁左衛門が受賞を果たしました。

坪内逍遙大賞は、岐阜県美濃加茂市が1994年に創設した賞。
同市出身で新歌舞伎の祖としても知られる明治の文豪・坪内逍遥の功績を讃えるもので、
演劇に関する活動・著作のうち、坪内逍遙の功績を再認識させるような優秀な活動・著作を対象としたもの。

同賞は、第1回の1994年から、第10回の2003年までは毎年贈られていましたが、2004年以降は隔年で賞が贈られることになっています。
しかし、2007年に美濃加茂市と早稲田大学が文化交流協定を締結。
2007年からは美濃加茂市と早稲田大学が1年ごとに大賞を贈ることとなり、結果的に再び毎年贈られるようになりました。

今回の第13回坪内逍遙大賞は、美濃加茂市による贈呈。
1964年に演じた「女殺油地獄」の与兵衛役は出世芸だったものの、あえて封印。
昨年上演された歌舞伎座さよなら公演「六月大歌舞伎」を最後に見納めとなりました。
1990年、ベニサン・ピット「ハムレット」で台本・演出・美術を手掛け、新たな境地を開拓。
上方歌舞伎の継承者として、日本の演劇界へ幅広い発展に貢献したことから、満場一致での決議になったということです。

授賞式は7月31日(土)に、美濃加茂市文化会館で開催。
受賞式の後には、仁左衛門と逍遥の親族である女優・坪内ミキ子による受賞記念対談も行われる予定となっています。
受賞式の入場は無料ですが、整理券が必要。
整理券は、6月10日から美濃加茂市文化会館、美濃加茂市中央公民館で配布される他、みのかも文化の森で郵送でも受付。


▼坪内逍遙大賞
第01回:1994年:六代目中村歌右衛門
第02回:1995年:島田正吾:ひとり芝居「白野弁十郎」
第03回:1996年:加藤道子:朗読「ロミオとジュリエット」「神変大菩薩伝」「朗読講座」
第04回:1997年:前進座:講演「逍遙先生と劇団前進座」立体朗読劇「沓手鳥孤城落月」
第05回:1998年:野村万作:狂言「萩大名」「蝸牛」
第06回:1999年:小沢昭一:講演「長講一席小沢昭一的こころ」
第07回:2000年:仲代達矢:対談「私の役者人生と無名塾」
第08回:2001年:四代目中村雀右衛門:お話「女形の芸を語る」中村京蔵実演「女形ができるまで」
第09回:2002年:水谷八重子:スピーチ「日本女優物語」朗読「泉鏡花・義血侠血」
第10回:2003年:九代目松本幸四郎:ビデオ「九代目松本幸四郎の軌跡」スピーチ「見果てぬ夢を追い続けて」
第11回:2006年:観世榮夫:仕舞「景清」上演対談(篠田正浩)
第12回:2008年:二代目中村吉右衛門:対談(中村吉右衛門/坪内ミキ子)
第13回:2010年:十五代目片岡仁左衛門

▼早稲田大学坪内逍遙大賞
第01回:2007年:大賞:村上春樹/奨励賞:川上未映子
第02回:2009年:大賞:多和田葉子/奨励賞:木内昇

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「第13回坪内逍遙大賞に片岡仁左衛門」奥付

  • Posted : 2010年6月 2日 18:35
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