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2010年6月30日
■井上ひさし「一週間」
井上ひさし最後の長編小説「一週間」が新潮社より刊行されました。
「一週間」は、新潮社の雑誌「小説新潮」に2000年〜2006年の間、
断続的に連載された、原稿用紙900枚を超える長編小説で、
1946年ハバロフスクの日本人捕虜収容所を舞台に、
第二次世界大戦終了後のシベリア抑留をテーマにした作品。
近年は劇作家として知られた井上ひさしですが、
1972年には「手鎖心中」で直木賞を受賞、
代表作「吉里吉里人」など、小説の名作も数多く遺しています。
Amazon / 紀伊國屋書店 / 楽天ブックス
発売:2010/6/30 新潮社
価格:1,995円
判型:四六判変型
頁数:527ページ
●書籍紹介より
昭和21年早春、満洲の黒河で極東赤軍の捕虜となった小松修吉は、
ハバロフスクの捕虜収容所に移送される。
脱走に失敗した元軍医・入江一郎の手記をまとめるよう命じられた小松は、
若き日のレーニンの手紙を入江から秘かに手に入れる。
それは、レーニンの裏切りと革命の堕落を明らかにする、
爆弾のような手紙だった......。