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2010年5月13日

■映画「マイ・バック・ページ」

妻夫木聡と松山ケンイチが初共演、長塚圭史・山内圭哉なども出演する映画「マイ・バック・ページ」の製作が発表されました。

映画「マイ・バック・ページ」は、文芸・映画評論、翻訳、エッセイなど多岐に渡る分野で活躍する川本三郎が
自身の新聞社入社当時(1969年〜1972年)のジャーナリスト時代に経験した
愉しくもほろ苦い日々を綴った同題のノンフィクションが原作。
それを元に、脚本家・向井康介が3年近くもの歳月を費やしフィクションとして再構成、
現代若者の心にも響いてゆく青春の葛藤を描いた、社会派エンタテインメントとして映画化されます。
監督は『リンダ リンダ リンダ』『天然コケッコー』などの若手監督・山下敦弘。
今作が3年半ぶりにメガホンを取る新作になります。

映画の撮影は5月16日にクランクイン、7月上旬にクランクアップし、2011年に全国公開を予定。
川本三郎の原作「マイ・バック・ページ」は、今秋平凡社より復刊予定。


※2010/11/26追記
川本三郎「マイ・バック・ページ - ある60年代の物語」が平凡社より再刊行。
映画の公開が2011年5月28日(土)に決定しました。


※2011/1/26追記
映画の主題歌で、ボブ・ディラン(Bob Dylan)「My Back Pages」を、
真心ブラザーズと奥田民生が初コラボでカバーすることが決定しました。
「My Back Pages」はボブ・ディラン1964年のアルバム「Another Side of Bob Dylan」に収録されている楽曲。
2005年にはボブ・ディラン主演映画「ボブ・ディランの頭のなか」のオープニング・テーマとして真心ブラザーズがカバー。
サウンドトラックにも収録されています。
今回は、新たに真心ブラザーズと奥田民生が共演して再録。
奥田民生が原詩(英語)、YO-KINGが訳詩(日本語)で歌い分けています。


※2011/4/6追記
ローソン限定で、映画「マイ・バック・ページ」ナビゲートDVD付前売券が発売されます。
DVDは、妻夫木聡・松山ケンイチはじめキャスト、スタッフのオフショットなどを収めたメイキング映像。(15分)
DVD1枚+前売券1枚のセットは、1,980円(税込)でローソン店頭Loppiで予約受付中。Lコード:37936。受付期間は5月27日まで。


※2011/5/20追記
映画オフィシャルブックが発売されました。
妻夫木聡と松山ケンイチのフォトや対談の他、キャストインタビュー、真心ブラザーズと奥田民生インタビュー、メイキングフォトなど。


※2011/5/26追記
サウンドトラックが6月8日に発売されることが決まりました。
音楽はクラムボンのサウンド・メイカーであるミトと、きだしゅんすけが担当。
劇中で使用されたBGMの他、未使用だったミトの楽曲も収録。
また、妻夫木聡と松山が歌う「雨を見たかい?HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN」、
劇中でも印象的に使用されていた昭和歌謡の名曲、ピンキーとキラーズ「恋の季節」、平山三紀「真夏の出来事」も収録。


※追記
映画DVD&Blu-rayが2011年12月2日に発売されます。
発売されるのは、特典ディスク付き2枚組の初回限定盤DVD通常盤DVDBlu-rayの三種類。

映画「マイ・バック・ページ」画像 原作
Official Book
サントラ


映画「マイ・バック・ページ」
公開:2011/5/28
配給:アスミック・エース
監督:山下敦弘
脚本:向井康介
原作:川本三郎「マイ・バック・ページ」
音楽:ミト(fromクラムボン)/きだしゅんすけ
企画・制作プロダクション:WOWOW FILMS/マッチポイント
制作協力:ビターズ・エンド
出演:妻夫木聡/松山ケンイチ/忽那汐里/石橋杏奈/中村蒼/韓英恵/長塚圭史/山内圭哉/古館寛治/あがた森魚/三浦友和
チケット:[全国券][オフィシャルサイト]
DVD:12/2発売:マイ・バック・ページ (初回限定生産) [DVD]

あらすじ
"その時、暴力は優しさを手に入れるために肯定された。僕らはそれを頑なに信じたーーー"
1960年代後半ーー現在の日本社会が失った"社会の熱"が渦巻いていた時代?
理想に燃えながら新聞社発行の週刊誌編集部で働く記者、沢田(妻夫木 聡)。
彼は激動する"今"に葛藤しながら、日々活動家たちの取材を続けていた。
そんなある日、先輩記者、中平とともに
梅山と名乗る男(本名片桐)(松山ケンイチ)より接触を受ける・・。
「銃を奪取し武器を揃えて、われわれは4月に行動を起こす」
沢田は、その男に疑念を感じながらも、不思議な親近感と同時代感を覚えるのだが・・・

キャスト
沢田雅巳(新聞社・記者):妻夫木聡
梅山(本名・片桐優/「赤邦軍」のリーダー):松山ケンイチ
倉田眞子(沢田が働く週刊誌の表紙モデル):忽那汐里
安藤重子(梅山の「赤邦軍」の仲間/梅山の恋人):石橋杏奈
柴山洋(同じく「赤邦軍」の仲間):中村蒼
浅井七重(同じく「赤邦軍」の仲間):韓英恵
唐谷義朗(東大全共闘議長):長塚圭史
前園勇(京大全共闘):山内圭哉
中平(新聞社・沢田の先輩記者): 古舘寛治
飯島(新聞社・東都ジャーナルデスク・沢田の上司):あがた森魚
白石(新聞社の社会部部長):三浦友和

スタッフ
原作:川本三郎 「マイ・バック・ページ」(秋、平凡社より復刊予定)
監督:山下敦弘『リンダ リンダ リンダ』『天然コケッコー』
脚本:向井康介『リンダ リンダ リンダ』『神童』『色即ぜねれいしょん』
撮影:近藤龍人
照明:藤井勇
美術:安宅紀史 
録音:小川武
編集:佐藤崇
スタイリスト:伊賀大介
プロデューサー:青木 竹彦/根岸 洋之/定井 勇二
ラインプロデューサー:大里俊博

▼キャスト&監督 コメント
●妻夫木聡よりコメント
「どこにもない何か」に自分の存在価値を求めようとした時代。
ただ通り過ぎていく今のこの時代に、少しでも足跡が残せたらいいなと思っています。
そして、念願の山下組。現場で松山君と共に、僕らの「時代」を描ければと考えています。

●松山ケンイチよりコメント
とても特異、異質な役なので演じるのがとても楽しみです。
観客の皆さんを楽しませる演技ができればと思っています。
山下監督や妻夫木さん、スタッフ、キャストの皆さんと必ず最高の作品を作ります。
楽しみにしていて下さい。

●監督:山下敦弘よりコメント
映画『マイ・バック・ページ』は全共闘運動が最も熱く、
そして急速に後退していった69年〜72年までの日本を描く。
妻夫木聡演じる若いジャーナリストの挫折を通して
日本という国自体がまだ若かった熱気や空気を描けたらと考えている。
妻夫木くんの魅力は常に地に足が着き、等身大の僕らの目線で共感できる人間を演じきるところ。
そして、若いジャーナリストを挫折に追い込む左翼学生を演じるのは松山ケンイチ。
松山くんの魅力はその特異な存在感で観ているこちら側を別の世界へ連れて行ってくれるところ。
この正反対の二人がどんな芝居でぶつかるのか監督という立場でありながら楽しみでしょうがない。
2007年からこの原作と向き合い、気付いたら3年も経ってしまった。
準備を進める中で原作の物語やエピソードの枠をはみ出し、
今ではあの頃の"日本"が自分の上に重くのしかかっている。
今まで感じた事のない見えないプレッシャーの先には、
僕ら世代にしか描けない、批判や思いが待っている。
それは全てが完成した時に見えてくるのだと思う。

●原作:川本三郎よりコメント
外にはヴェトナム戦争があり、内には反戦運動や全共闘運動があった。
物情騒然たる時代だった。そして若者たちが、たった一つの不正にも身を震わせた。
自分のことよりも世界のことを考えようとした。ジャーナリストも傍観者ではいられなかった。
あの時代に生まれていなかった監督の山下敦弘さんと脚本の向井康介さんが
私の挫折の物語に興味を持ってくれた。
若い人たちがあの頃の青春をどうとらえるのか。
暗い過去とまた向き合うことになる。
身が引き締まる思いがする。

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「映画「マイ・バック・ページ」」奥付

  • Posted : 2010年5月13日 19:25
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