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2010年5月11日
■第21回伊藤整文学賞を宮沢章夫が受賞
宮沢章夫の「時間のかかる読書」が、第21回伊藤整文学賞の評論部門に選ばれました。
伊藤整文学賞は、北海道小樽市出身の作家・詩人・伊藤整を記念して
1990年に小樽市などが創設した文学賞。
主催団体は、伊藤整文学賞の会、小樽市、北海道新聞社。
選考委員は、菅野昭正、黒井千次、増田みず子、松山巖の4名。
10日、第21回伊藤整文学賞の選考会が開かれ、
宮沢章夫(53)の「時間のかかる読書-横光利一『機械』を巡る素晴らしきぐずぐず」、
高橋英夫(80)の「母なるもの-近代文学と音楽の場所」が、評論部門に選出されました。
小説部門の受賞作はなし。
副賞50万円、贈呈式は6月18日、北海道小樽市の小樽経済センターで開かれます。
ちなみに、第1回の選考委員長は井上靖が務め、
小説部門で大江健三郎『人生の親戚』、
評論部門では秋山駿『人生の検証』が受賞しています。
宮沢章夫の「時間のかかる読書」は、
横光利一の小説「機械」について、
雑誌「一冊の本」に、10年以上にわたって毎月連載された作品。
2009年11月に、河出書房新社より単行本が発売されています。