演劇ニュース

演劇やミュージカルを映画館で上映するゲキ×シネ、シネマ歌舞伎、Livespire、オペラのMETライブビューイングなど、
ステージを映画館で観るという試みも定着してきましたが、
今夏から新たにクラシックコンサートを映画館で上映する試みも始まります。

名称は「シネ響」で、世界的オーケストラの名演奏を、映画館の5.1サラウンドで、観て聴けるというもの。
料金は一般でも3,000円に設定されており、ライブでは高額なクラシックコンサートを気軽に体験することができるようになっています。

上映される演目は「マエストロ6(シックス)」。
世界の名門音楽学校で学ぶ未来の音楽家たちに、共演してみたい指揮者を挙げてもらい、
その中から選ばれた6名の演奏で、7月からのサイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルを皮切りに、各作品を毎月2週間ずつ限定上映していく予定。

シネ響「マエストロ6」は、東京・新宿バルト9、大阪・梅田ブルク7ほか、
デジタル上映対応のT・ジョイ劇場など全国20～30の映画館で順次公開予定。
チケットは、一般3,000円、学生2,500円、小人2,000円(当日料金)。
近日中に、「シネ響がもっと楽しくなる入門ブック」付きの6作品セット回数券を15,000円で発売予定。

※2010/06/14追記
公開初日が7月31日に決まりました。
演目はサイモン・ラトル/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で、その後も毎月1作品を2週間ほど上映していくということです。

●シネ響「マエストロ6(シックス)」
日程：2010/7/31〜2011/6/30(予定)
会場：新宿バルト9(東京)/梅田ブルク7(大阪)/他
作品提供：クラスアクト
配給：ティ・ジョイ
後援：ウドー音楽事務所
協力：EMIミュージック・ジャパン/ソニー・ミュージックジャパン・インターナショナル/ユニバーサルミュージック/ビデオアーツ・ミュージック
[オフィシャルサイト]

●上映予定作品
(1)サイモン・ラトル/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
収録：2009年12月31日　ベルリン・フィルハーモニー
ラフマニノフ ：ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18
チャイコフスキー：くるみ割り人形　作品71第2幕　ほか

(2)クラウディオ・アバド/ルツェルン祝祭管弦楽団
収録：2008年8月　文化会議センター
チャイコフスキー：幻想曲『テンペスト』作品18
ラフマニノフ：ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18　ほか

(3)リッカルド・ムーティ/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
収録： 2009年5月1日, サン・カルロ歌劇場 (ナポリ)
ヴェルディ:歌劇『運命の力」』序曲
シューベルト:交響曲第8番ハ長調 D944　ほか

(4)ダニエル・バレンボイム/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
収録：2010年5月1日　イギリス　オックスフォード大学
エルガー：チェロ協奏曲ホ短調作品68
ブラームス：交響曲第1番ホ短調　ほか

(5)ロリン・マゼール/ニューヨーク・フィルハーモニック
収録時期：2008年2月26日　東平壌大劇場
ワーグナー：　歌劇『ローエングリン』第3幕への前奏曲
ドヴォルザーク：交響曲第 9番ホ短調 作品95≪新世界より≫　ほか

(6)グスターボ・ドゥダメル/シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ
収録： 2007年4月3日　ルツェルン復活祭音楽祭
ラヴェル：『ダフニスとクロエ』第2組曲
レナード・バーンスタイン：マンボ　ほか