演劇ニュース

5月12日から23日に、フランス南部のカンヌで催された第63回カンヌ国際映画祭。
世界各国から19作品が選出され、ティム・バートン審査委員長のもと行われたコンペ部門では、
最高賞のパルムドールに、スペイン=タイ=独=英=仏合作映画「Uncle Boonmee Who Can Recall His Past Lives」
(監督・脚本：Apichatpong Weerasethakul)が選ばれました。
タイトルを邦訳すると「前世を思い出せるブーンミーおじさん」といった感じになります。

日本からも、コンペティション部門に
北野武監督「アウトレイジ(Outrage)」が出品されていましたが、
残念ながら受賞を逃しています。
北野武監督がカンヌのコンペ部門に出品するのは、
1999年の「菊次郎の夏」に続き2度目でした。

その他、日本映画では
中田秀夫監督「チャットルーム」が「ある視点」部門に出品されていましたが、
同部門最高賞(Un Certain Regard Prize)は、
韓国映画「夏夏夏」(ホン・サンス監督)が受賞。
また、コンペ部門でも韓国のイ・チャンドンが「Poetry」で脚本賞を受賞しています。

▼第63回カンヌ国際映画祭　コンペティション部門
・パルムドール：Uncle Boonmee Who Can Recall His Past Lives

・グランプリ：「男たちの神々」グザビエ・ボーボワ監督
OF GODS AND MEN (Xavier BEAUVOIS)

・監督賞：マチュー・アマルリック「オン・ツアー」
Mathieu AMALRIC (On Tour)

・脚本賞：イ・チャンドン「ポエトリー」
LEE Chang-dong (Poetry)

・男優賞：ハビエル・バルデム「ビューティフル」
Javier Bardem (Beautiful)

・男優賞：エリオ・ジェルマーノ「アワーライフ」
Elio Germano (Our Life)

・女優賞：ジュリエット・ビノシュ「サーティファイド・コピー」
Juliette Binoche (Certified Copy)

・審査員賞：マハマット・サレ・ハルーン「スクリーミング・マン」
Mahamat-Saleh Haroun (A Screaming Man)

●映画「アウトレイジ」
公開：2010/6/12
配給：ワーナー・ブラザーズ/オフィス北野/日本映画
監督・脚本：北野武
出演：ビートたけし/椎名桔平/加瀬亮/三浦友和/國村隼/杉本哲太/塚本高史/中野英雄/石橋蓮司/小日向文世/北村総一朗
DVD：アウトレイジ