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2010年2月26日
■IPサイマルラジオ「radiko」
インターネットで地上波ラジオ放送を配信する「IPサイマルラジオ」の試験配信「radiko」が、3月15日より開始されます。
これは、民放ラジオ局で構成されるIPサイマルラジオ協議会が24日に発表したもの。
「IPサイマルラジオ」とは、地上波ラジオ番組を放送と同時に、
放送エリアに準じた地域にもインターネットを通じてストリーミング配信するサービス。
「サイマル放送」は英語の「simultaneous broadcasting」を元にした言葉で、
同じ時間帯に同じ番組を、異なる媒体などで放送することを意味します。
今回行われる試験放送は、
通常のインターネットラジオサービスとは異なり、
地上波ラジオ放送をCMも含め、そのまま放送エリアに準じた地域に配信するもの。
配信は専用ウェブサイト「radiko.jp」で行われます。
関東地区(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)では、
TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、ラジオNIKKEI、InterFM、TOKYO FM、J-WAVEの7局、
関西地区(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)では、
朝日放送、毎日放送、ラジオ大阪、FM COCOLO、FM802、FM OSAKAの6局を聴取可能。
利用はもちろん無料で、ユーザー登録などの必要もなし。
試験配信期間は3月15日から8月31日を予定し、
半年後を目途に実用化を目指すということです。
これまでも、地域密着型のコミュニティFMを中心にサイマル放送が行われていましたが、
全国にネット局を持つ大手のラジオ局がネット放送を行うのは日本では初の試み。
ラジオの広告収入は、1991年の2,406億円がピーク、
1997年の2,247億円から下がり続け、2008年には1,549億円まで低迷しており、
ネットの配信により聴取者を拡大し、収益増を期待しているものと思われます。
※2010/4/10追記
radiko専用のアプリケーション「radikoガジェット」がリリースされました。radikoサイトよりダウンロードできます。
※2010/5/10追記
iPhone向けアプリケーションがリリースされました。
※2010/7/27追記
Android向け「radiko.jp」がリリースされました。
「Android Market」及び「andronavi」にてダウンロード可能。
なお、現在のところ「radikoガジェット」は90万DL、iPhone向けアプリは60万DLを記録しているとのこと。
※2010/8/13追記
8月31日までを予定していた実用化試験配信期間の、3ヶ月間の延長が決定しました。
※2010/11/25追記
■ネットラジオ「radiko」新会社設立 | 演劇ニュース
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※2011/4/10追記
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