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2010年1月30日

■映画「春との旅」

仲代達矢主演の映画「春との旅」が5月22日より公開されます。

映画「春との旅」の原作・脚本・監督は、
愛の予感」で2007年の第60回ロカルノ国際映画祭金豹賞(グランプリ)を含む4賞を受賞、
2005年カンヌ国際映画祭へも「バッシング」(コンペティション部門)をはじめ4度の出品があり、
最新作「ワカラナイ」も2009年ロカルノ国際映画祭で3度目のコンペ出品を果たすなど、
世界で最も注目を浴びている日本人映画監督のひとりである小林政広。

物語は、まだ寒さ厳しい4月の北海道と宮城の各地を舞台に展開されます。
足を痛め、孫の春の面倒なくしては生きていられない元漁師の老人・忠男。
小さな町で仕事を失ってしまった18歳の春。
そんな祖父と孫は、北海道増毛のさびれた番屋で、ささやかな二人暮らし続けています。
しかしある日、二人は忠男の最後の住処を求めて、疎遠となった東北の親類縁者を訪ね歩く旅に出ることに・・・

主役の忠男役を演じるのは、9年ぶりの映画主演となる仲代達矢。
その孫娘・春役は、ミュージカル「ファントム」でクリスティン役を務めた徳永えり。
脇を固めるのも日本映画・演劇界の重鎮ともいえる顔ぶれで、
忠男の兄・重男に大滝秀治、その妻・恵子に菅井きん。
忠男の弟の内縁の妻・愛子に田中裕子。愛子の隣人・木下に小林薫。
忠男の姉・茂子に淡島千景。忠男の弟・道男に柄本明、その妻・明子に美保純。
春の父・真一に香川照之、真一の後妻・伸子に戸田菜穂。

映画は、2009年4月に北海道・宮城にて1ヵ月オールロケを敢行して撮影。
映画「春との旅」は、2010年5月22日より、新宿バルト9、丸の内TOEI2ほか全国公開。

春との旅
(C) 2010 「春との旅」 フイルムパートナーズ/ラテルナ/モンキータウンプロダクション


映画「春との旅」
公開:2010/5/22
配給:ティ・ジョイ/アスミック・エース エンタテインメント/日本映画
原作・脚本・監督:小林政広
出演:仲代達矢/徳永えり/大滝秀治/菅井きん/小林薫/田中裕子/淡島千景/柄本明/美保純/戸田菜穂/香川照之
チケット:[初日舞台挨拶 新宿バルト9][全国券][オフィシャルサイト]
(カラー/134分/ビスタサイズ/35mm/DTSステレオ)
DVD:春との旅
春との旅【DVD】


※追記
映画DVDが2011年1月21日に発売されることが決まりました。
DVDにも音声ガイド・日本語字幕のバリアフリー再生機能付きで、東映ビデオ株式会社より税込4,935円で発売。


※2010/5/19追記
映画る『春との旅』は、住友商事の協力のもと、聴覚障害者向けの日本語字幕プリント、
視覚障害者向けの音声ガイド・日本語字幕付きプリントの2種類を制作し、全国20カ所で上映することが決定しました。

▼バリアフリー上映劇場
5/30〜31 札幌シネマフロンティア(北海道) 日本語字幕版
6/25〜26 新宿バルト9(東京) 日本語字幕+音声ガイド付き
6/18〜19 T・ジョイ大泉(東京) 日本語字幕+音声ガイド付き
6/13〜14 立川シネマシティ(東京) 日本語字幕版
5/30〜31 横浜ブルク13(神奈川) 日本語字幕版
6/05〜06 川崎チネチッタ(神奈川) 日本語字幕+音声ガイド付き
5/30〜31 シネプレックス平塚(神奈川) 日本語字幕版
6/06〜07 エクスワイジ シネマズ蘇我(千葉) 日本語字幕版
5/31 シネプレックスわかば 日本語字幕+音声ガイド付き
6/06〜07 MOVIX宇都宮(栃木) 日本語字幕版
5/30〜31 T・ジョイ長岡(新潟) 日本語字幕+音声ガイド付き
6/18〜19 名演小劇場(愛知) 日本語字幕+音声ガイド付き
6/13〜14 ユナイテッド・シネマ金沢(石川) 日本語字幕版
6/25〜26 梅田ブルク7(大阪) 日本語字幕+音声ガイド付き
6/11〜12 T・ジョイ京都(京都) 日本語字幕+音声ガイド付き
6/13〜14 MOVIXココエあまがさき(兵庫) 日本語字幕版
6/11〜12 広島バルト11(広島) 日本語字幕+音声ガイド付き
6/06〜07 ユナイテッド・シネマキャナルシティ13(福岡) 日本語字幕版
6/05〜06 T・ジョイパークプレイス大分(大分) 日本語字幕+音声ガイド付き
6/18〜19 鹿児島ミッテ10(鹿児島) 日本語字幕版


※2010/4/16追記
小林政広監督と仲代達矢が、奈良平城京遷都1300年を記念し、薬師寺を訪問。
国宝・薬師三尊像が祀られている金堂にて、奈良では初めてとなる映画奉納式が執り行われ、
映画の台本と本編が入ったDVD、映画ポスターが二人から薬師寺最高管主である山田法胤氏へ手渡されました。

主なコメントは下記の通り
Q:奉納式をされていかがでしたでしょうか?ご感想・ご印象をお願い致します。
仲代:俳優になって60年になりますが、このような行事は初めての出来事です。我々が作った映画が奉納されることを非常にありがたく思います。
小林:一人でも多くの人の心に残るように祈願しながら、映画を奉納しました。

Q:本作の役を演じる上で、狙いなどがあればお聞かせください
仲代:この脚本を初めて読んだ時、ショックというとオーバーですが、すごい脚本だ、と感じました。
なんといっても映画は脚本が一番、悪い脚本で良い映画は絶対できません。
私は晩年を迎えた老俳優ですが、この作品での小林監督との出逢いを非常に嬉しく思っております。

Q:仲代さんは昨日の試写会で、大阪のお客様とご一緒に映画を見られたということですが、いかがでしたでしょうか?
仲代:だいぶ前に初号を関係者と試写室で観たんですが、今回はお客さんの中で見ました。
若い頃は、自分の出た映画はどうしても客観的に観ることができず、自分の演技だけ見てた気がします。
けれども、私もだいぶ年をとりまして、自分の演技はともあれ、映画全体を見られるようにになりました。
昨日見まして、自分で出ててこんな事をいうのは何ですが、「ああ、すごいイイ映画を作ったんだな」と改めて思いました。うかつにも涙を流しました。
小林監督の意図、すなわち、音の入れ方、間合いのとりかた、人物の設定、そういうものをもう一度再確認することもできました。
この映画に出られて幸せだったなと改めて思っております。

Q:公開1月前になりましたが、今監督自身どういう気持ちでいらっしゃるのでしょうか?
小林:こういう規模のキャンペーンをする映画は初めてです。試写会に立ち会いまして、映画館を出て行くお客さんに挨拶したり、ご覧になられた方の色々な表情を直接拝見しました。
声をかけてくれる人も沢山いらっしゃいました。
この映画の前までの作品では抑えてきた、情感へ訴える演出を、今回は意図して行いました。
一般のお客様の直接の反応を目の当たりにしまして、良いものができたんだな、と改めて思いました。

Q:薬師如来様の前でどのようなことを感じたか?奈良という土地で奉納された意味をお聞かせください
仲代:20年ぐらい前、芝居の仕事で薬師寺に来て以来です。
今回の訪問に備えて、予め2冊の山田管主の本を拝見しております。人の生き方についての、非常に明快な考えに感心いたしました。
私は、「生きるとは何か」という問いを根底において、これまで芸能の世界でやってきたつもりです。
私は、自分とは何者かを追求することを哲学と呼んでいますが、それは仏法にも繋がるのではないかと思います。
初めての経験ではありますが、奉納できたことをありがたく思っております。

Q:最後に一言
小林:公開まで1ヶ月ですが、一人でも多くの人に見てもらえるよう願っています。どうぞよろしくお願い致します。ありがとうございました。
仲代:去年映画をとったあと、2本芝居を終えましたが、今でも『春との旅』への気持ちが強く残っています。
監督が言われたように、是非とも多くの人にこの映画をみていただきたいと思います。


※2011/6/20追記
映画「春との旅」が、スペインの「Granada International Film Festival CINES DEL SUR」で最優秀監督賞(小林政広監督)、
イタリアの「Asian Film Festival」で最優秀主演男優賞(仲代達矢)を受賞しました。

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「映画「春との旅」」奥付

  • Posted : 2010年1月30日 17:52
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