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2009年11月 4日
■大阪新歌舞伎座の劇場仕様
近鉄と新歌舞伎座は、来夏オープン予定の新歌舞伎座の概要と、こけら落とし公演の内容を発表しました。
難波の旧劇場は2009年6月をもって閉館し、
旧近鉄劇場ビル跡地(大阪市天王寺区上本町6)に建設中の
複合ビル内に移転することが決まっている新歌舞伎座。
劇場の概要と、こけら落とし公演が運営する近鉄と新歌舞伎座から発表されました。
新しい新歌舞伎座は、建設中の13階立て「上本町駅南複合ビル(仮称)」6〜8階に入り、
総キャパ数は1,464席(固定席1,456席・車椅子席8席)の3層バルコニー形式。
外観は、旧劇場の大きな特徴であった連続唐破風を継承し、
現代的にアレンジしたアルミ製のルーバーを設置するほか、
劇場や芝居小屋の象徴である櫓(やぐら)が設けられます。
舞台はプロセニアム形式で、幅20.0m、高さ8.2mと間口の広い形。
舞台設備には、なんば新歌舞伎座にはなかった廻り舞台(直径14.5m)が設けられる上、
廻り舞台内にも3基の迫りを設置。(奈落の深さは-6.8m)
その他の吊物、音響、照明などの舞台機構にも最新の設備が採用され、
古典芸能からミュージカルまで多用な演目に対応が可能ということです。
観劇の際、最初に訪れるのはビル6階、紺色のカーペットが敷かれたロビー。
以降、客席空間に向かってホワイエから徐々に暖色を用い、客席は深紅の興奮色に。
また、全劇場で問題だった女性用トイレを69個に大幅増設した他、
バリアフリー設備も完備し、快適な観劇空間になるよう心懸けた模様です。
そして、新しい新歌舞伎座のこけら落とし公演は、
市川猿之助総監修、市川右近・市川笑也などが出演する
21世紀歌舞伎組による松竹花形歌舞伎。(演目は今後選定)
なお、上本町駅南複合ビル(仮称)全体の開業日は現時点で未定、
名称は公募された中から12月頃に発表される予定となっています。
●新歌舞伎座開場記念 柿葺落興行 松竹花形歌舞伎 21世紀歌舞伎組公演
日程:2010/9/3〜9/22 新歌舞伎座(大阪)
監修:市川猿之助
出演:市川右近/市川笑也/市川猿弥/市川笑三郎/市川春猿/市川段治郎/市川弘太郎
チケット:[大阪]