広告
2009年11月14日
■「兵士の物語」マルチ放送
今秋、来日公演が行われたアダム・クーパー×ウィル・ケンプ「兵士の物語」が、
3つのバージョンのマルチ放送で大晦日にWOWOWで放送されます。
本国イギリスでもわずか12回しか公演されず、
今なおプレミアプロダクションとしての呼び声高い、ロイヤル・オペラ・ハウス製作の「兵士の物語」が、
バレエ界のカリスマ、アダム・クーパー(映画『リトル・ダンサー』、『白鳥の湖』)と
近年俳優としても活躍著しいウィル・ケンプ(映画『ヴァン・ヘルシング』)という
オリジナルキャストでの日本公演を今秋行いました。
この舞台の模様が、大晦日にWOWOWで放送されるのですが、
ステージの模様を3つのバージョンで制作し、WOWOWの3チャンネルで同時にオンエアします。
191chは舞台を総合的に楽しめる編集。
192chがアダム・クーパーカメラ、193chはウィル・ケンプカメラとなり、
3つのチャンネルをザッピングしながら楽しめるようになるとのこと。
舞台の映像化において、複数の映像を選択できるというのは、
視聴者にとって最も喜ばしいことの1つだと思うのですが、
ネットではなく、テレビで実現するというのが凄いですね。
2003年頃so-netが、ネット配信目的で演劇を上演する「ブロードバンドシアター」を開設、
複数のカメラ映像を視聴者が選択して観られるという事業を行ったことがありましたが、
時期尚早だったためか、まったく普及しないまま消滅してしまいました。
現在は、一部のDVDソフトにマルチカメラ映像が収録されていることもありますし、
プロ野球では楽天イーグルスが、
試合の映像を複数のカメラから選択して観戦できるサービスを行っていました。
そう考えると、舞台映像をマルチカメラから選択視聴という形も、
ブロードバンドが普及した現在なら充分可能そうですし、
今後ネットサービスでもこうした形が出てくるかもしれませんね。
●「兵士の物語」
放送:2009/12/31 11:00〜12:40 WOWOW
収録:2009/9/13,9/15 新国立劇場
上演:2009/9/11〜9/16 新国立劇場(東京)
2009/9/20〜9/21 ウェルシティ大阪(大阪)
演出:ウィル・タケット
脚本:ラミューズ
原作:アファナシェフ
振付:ウィル・タケット
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
出演:アダム・クーパー/ウィル・ケンプ/マシュー・ハート/ゼナイダ・ヤノウスキー