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2009年8月27日

■歌舞伎座建て替え・計画の概要発表

松竹と歌舞伎座は26日、建て替えが行われる歌舞伎座の概要を発表しました。

歌舞伎座の立て替えで最も懸念されていたその外観ですが、
立て替えの主眼は歌舞伎の殿堂・歌舞伎座の継承に置かれ、
現在の日本様式の外観を残しつつ、銀座の街並に融合するものと発表されました。
公表された外観イメージは、以前発表された単なるビルの中の劇場という趣から、
現在の歌舞伎座の外観に近い物に改善されています。

現・歌舞伎座の跡地や周辺のビルを含めた6790㎡に建設されるビルは、
地上29階・地下4階・塔屋2階となり、
劇場棟とは地下でつながり、東京メトロ・東銀座駅と直結する予定。

そのうち劇場部分は地上4階、地下1階。
外観は現在の桃山様式を残し、客席数や舞台の大きさは従来と同程度とのこと。
ちなみに現存は、客席1,859(一幕見席除く)、
舞台は間口27.5×奥行20.6×高さ6.3m。
また、瓦屋根、唐破風、欄干などは現在の4代目劇場のものをできる限り再利用。
劇場内はエレベーターやエスカレーターを設置してバリアフリーに対応する他、
トイレや客席設計などを改善し、お客様に優しい劇場を目指すということです。

ビルの総工費は430億円、劇場部分の事業費は約180億円。
以前の予定通り、2010年4月まで現劇場でさよなら公演を行った後、2010年5月に着工。
約3年の工期を見込んでおり、2013年春の竣工を予定しているとのこと。

なお、工事に入り歌舞伎座休館中も公演数自体は変わらず、
主に新橋演舞場で公演を行っていく予定とのこと。
また、新しいビル内には「歌舞伎アカデミー(仮称)」「歌舞伎ギャラリー(仮称)」
などの歌舞伎普及のための施設をも設ける予定だということです。
それから、2012年には中村勘太郎が6代目中村勘九郎を襲名することも同日発表されました。


歌舞伎
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「歌舞伎座建て替え・計画の概要発表」奥付

  • Posted : 2009年8月27日 16:19
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