広告

2009年8月22日

■高校演劇 笑いや社会風刺

読売新聞21日夕刊で、第55回全国高等学校演劇大会の上演作を紹介しながら、高校演劇の今を伝える記事が掲載されています。

第55回全国高等学校演劇大会は、
第33回全国高等学校総合文化祭(全国高総文祭みえ'09)の演劇部門として開催。
演劇大会では、全国のプロック大会を勝ち抜いた代表12校が参加して公演が行われ、
審査の結果、文部科学大臣賞に選ばれた1校と、文化庁長官賞に選ばれた3校は、
29日から国立劇場で行われる第20回全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演に出場します。

そして、この演劇大会の上演作品を紹介しながら
「高校演劇の"今"を伝える」という記事が、読売新聞21日夕刊に掲載されています。

まずは「未熟ながら創作にも挑戦」という小見出しで、
作品内容と既成のものか、創作ものかに焦点を当てた記事。

続いて「シリアスなテーマ急増」という小見出しで、演劇大会で審査員を務めた、演劇評論家・扇田昭彦と、
舞台美術家・大田創のコメントが掲載されているのですが、内容の濃い作品にこだわるのではなく、
喜劇性を加味したり、単純におもしろい作品を選んだりした方が良いのではないか、
といった旨のことを揃って述べているのが非常に興味深いところ。
一昔前であったら、若いうちから安易なものばかりに走るべきではない、といった評論が聞こえてきそうなところですが、
多くの人に興味を持ってもらうこと、作品が豊かになることを挙げ、こうした方向に言及しています。
演劇は、作品内容の敷居が高かったり、演者の自己満足に終わったりしているところが、
一般の人が取っ付きにくい部分になっている面が大きいと思いますので、
特に自己満足に陥りがちな若い時分、こうした視点は重要ではないかと思います。

そして最後に「少ない部員、レベルは向上」という小見出しの記事。


全国高等学校演劇協議会の森本繁樹・副事務局長によると、同協議会への加盟校は2140校。
高校の統廃合などが影響し、10年前より約15%減少している。
演劇部員は10人前後のところがほとんどで、女子が圧倒的に多い。
部活動の中ではマイナーな存在だ。
高校演劇 笑いや社会風刺 : YOMIURI ONLINE

映画ファンの男女構成比には、さほどの差はないと思うのですが、
ミュージカルファンは大半が女性ですし、舞台演劇全般で見てもやはり女性の方が多い感じがします。
同様に、自分がやろうと思う人も女性の方が圧倒的に多く、それが演劇部の部員数に直結しているのでしょうね。
しかし、男女差がないはずである演劇において、なぜここまで大きな差がつくのでしょうか?

関連する演劇・ミュージカルニュース

「高校演劇 笑いや社会風刺」奥付

  • Posted : 2009年8月22日 23:29
  • Tag : /
  • Prev : « 第9回全国中学校総合文化祭
  • Next : ムービーアイが倒産 »
  • Category : Notebook | 演劇ニュース | シアターリーグ