広告
2009年5月14日
■宝塚 TBSに続々登場
最近、タカラジェンヌがTBSのバラエティ番組に多数出演しています。
雪組・男役5人で作られたユニットAQUA5が2007年にCDデビューしたこともあり、
近年、テレビなどのマスコミ露出が増えていましたが、
特にTBSへの出演が多いことについて、
4月28日の読売新聞が小間井藍子の署名記事で取り上げています。
キーパーソンは、TBSの渡辺信也ディレクター。
大学院の修士論文で、東京宝塚劇場の建築的意義をテーマにしたほどの宝塚ファンだ。
2006年4月に担当番組「学校へ行こう!MAX」で、
宝塚音楽学校の受験事情を特集したのがきっかけとなった。
劇団そのものを取り上げた番組ではなかったが、これが好評で、翌年も放送された。
その後、「明石家さんちゃんねる」の担当となり、今度は宝塚の素顔に迫るという企画を立てた。
宝塚は、イメージ戦略から、バラエティー番組の取材をほとんど受けてこなかったため、
劇団内部にカメラが入ること自体が異例。
交渉の末、「本名や年齢、プライバシーには触れない」などを条件に了承された。
昨年8月に放送された番組は、12・5%と番組史上2位の視聴率となった。
昨年8月に放送された番組とは、2008年8月27日放送の「明石家さんちゃんねる」に雪組が出演した回。
番組恒例のバラエティ的なトークに加え、宝塚大劇場でのロケも行われています。
そして、今年の5月5日には、バラエティ・ニュース番組「キミハ・ブレイク」にやはり雪組が出演。
「宝塚のすべてがわかる120分 初潜入!女性だけの世界」というタイトルで、
中井美穂とチュートリアルを司会に据え、2時間の番組が放送されました。
タカラジェンヌのバラエティー番組出演には、賛否両論あるのも事実。
柚希は「敷居が高いイメージが変わるならいい」と話す。
安蘭は、「番組を見て興味を持ち、劇場に足を運んでくれるならいいこと。
また今回のビデオメッセージには本当に感激した。
これまで苦手だったが、テレビだから出来ることもあるとわかった」と評価する。
ただ、その一方で、「ベールに覆われた部分があってこその宝塚。
正直言って、バラエティーは違うかなと思う部分もある」とも語る。
劇団関係者の一人は、「ファン層拡大のため、TBSに限らず、テレビ出演は今後も積極的に行いたい。
ただ、イメージ保持との両立には苦慮している」とジレンマはあるようだ。
宝塚 TBSに続々登場 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
宝塚歌劇団は、明確なスターシステムを築いているので、
普通であればテレビなどを利用しない手はないように思えますが、
反面、徹底した夢の世界をも築いているため、なかなか難しいところですね。
そして、記事にある危惧を具現化するように
芸能ゴシップ記事で賑わうJ-CASTテレビウォッチがこんな記事を書いています。
とにかく、番組が宝塚=素敵という憧れ目線で作られているので興味のない視聴者にしてみればついていけないなあという感じ。
アニメ声優と秋葉原のオタクたちの関係と似たようなものではと思うが、
口が裂けてもそんなことはいえない雰囲気だ。
そんな中でMCのチュートリアル徳井が
「男役の人はメンズを着ているのはわかりましたが、パンティのほうは?」
という質問を投げかけたのは面白かった。
もっともその質問の後、すぐにCMに入り、何事もなかったことのようにされてしまったが......。
開かれた宝塚をアピールするために番組出演を承諾したのだろうが、
夢の世界、憧れの宝塚というイメージを守りたければこういうバラエティに出演するのは危険過ぎる。
百害あって一利なし。
(白蘭)livedoor ニュース - 宝塚のタブーに触れた? チュート徳井の爆弾質問
私たちも番組を見ましたが、徳井の質問は服に関する話の流れからのもので、
宝塚が好きなうちのスタッフも不快感を抱いたということはなかったようですし、
下品な感はなく、いかにもバラエティ的なボケという印象。
番組全体としても、宝塚に詳しい中井美穂と、初心者のチュートリアルで、
夢の世界を創るタカラジェンヌに迫る、といった雰囲気の番組構成であり、
なかなか良い番組になっていた感じがしました。
宝塚の本当の勝負は舞台の上ですし、
あまりバラエティに出過ぎるのもどうかと思えますが、
この程度のものであれば、ファンにも喜ばしいものではないかと推測されますし、
新たなファン獲得にもつながりそうな感じがします。
テレビも劇団も厳しい情勢であろう昨今、
こうしたタイアップが両社にとって意義のあるものになれば良いのですが。