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2009年5月20日
■前田司郎が三島由紀夫賞受賞
第22回三島由紀夫賞が発表され、劇団「五反田団」主宰の前田司郎「夏の水の半魚人」が受賞しました。
三島由紀夫賞は、新潮社が主催し
三島由紀夫を記念して1988年に創設された文学賞。
文藝春秋の芥川賞に対抗する、権威のある純文学の賞といえるものです。
この第22回三島由紀夫賞の選考会が19日に催され、
劇団「五反田団」主宰の前田司郎「夏の水の半魚人」が受賞を果たしました。
副賞は100万円。贈呈式は6月26日17時から、東京・虎ノ門のホテルオークラで行われます。
前田司郎は、1997年に自ら主宰する劇団「五反田団」を旗揚げ、
自らは劇作家・演出家・俳優・小説家としても活動しています。
三島由紀夫賞には、2006年「恋愛の解体と北区の滅亡」、
2008年「誰かが手を、握っているような気がしてならない」で候補となっており、
今回は3度目の候補作選出でした。
なお前田司郎は、2005年の小説デビュー作「愛でもない青春でもない旅立たない」で第26回野間文芸新人賞候補、
2007年には「グレート生活アドベンチャー」で第137回芥川賞候補、
2008年には戯曲「生きてるものはいないのか」で第52回岸田國士戯曲賞を受賞しています。
●第22回三島由紀夫賞 候補作
・前田司郎「夏の水の半魚人」(扶桑社)
・村田沙耶香「ギンイロノウタ」(新潮社)
・いしいしんじ「四とそれ以上の国」(文芸春秋)
・天埜裕文「灰色猫のフィルム」(集英社)
・青木淳悟「このあいだ東京でね」(新潮社)
選考委員:小川洋子/川上弘美/辻原登/平野啓一郎/町田康