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2009年5月25日
■第62回カンヌ国際映画祭
24日、第62回カンヌ国際映画祭のクロージング・セレモニーが行われ、
パルムドールにはミヒャエル・ハネケ監督の「Das Weisse Band(白いリボン)」が選ばれました。
今年も5月13日から24日に開催されたカンヌ国際映画祭。
コンペティション部門(審査委員長:イザベル・ユペール)には
20作品がノミネートされ、日本からの出品はなかったものの、
2つの作品に日本人俳優が出演しています。
1作目は、イザベル・コイシ(ISABEL COIXET)監督によるスペイン映画、
「マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トーキョー(Map of the Sounds of Tokyo)」で、
菊地凛子が主演、田中泯や押尾学などが出演しています。
物語は、築地の魚河岸職人で殺し屋の菊地凛子が
殺しのターゲットと恋に落ちるというもの。
菊地凛子は、2007年「バベル」に続いて2度目のカンヌ。
もう1作は、フランスのギャスパー・ノエ(Gaspar Noe)監督
「エンター・ザ・ヴォイド(Enter The Void)」。
映画監督の丹野雅仁などが出演した同作は、
麻薬売人とストリッパーの兄妹を中心に描いた物語。
なお、2つの作品とも、映画のロケも東京を中心に行われています。
その他、日本人関連ではフランス映画監督協会の功労賞である
カロス・ドール(Carrosse d'Or・金の馬車)賞を河瀬直美監督が受賞。
「ある視点」部門には、是枝裕和監督の「空気人形」が正式出品。
監督週間には諏訪敦彦監督の「ユキとニナ」が上映されています。
▼第62回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門
・パルムドール:「Das Weisse Band(白いリボン)」(ミヒャエル・ハネケ監督)
・グランプリ:「Un Prophete」(ジャック・オディアール監督)
・監督賞:ブリラント・メンドーザ監督「KINATAY」
・男優賞:クリストフ・ワルツ「イングロリアス・バスターズ」
・女優賞:シャルロット・ゲンズブール「アンチクリスト」
・脚本賞:メイ・フェン「スプリング・フィーバー」
・審査員賞:「Fish Tank」(アンドレア・アーノルド監督)
「Thirst」(パク・チャヌク監督)
●「マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トーキョー」
英題:Map of the Sounds of Tokyo
公開:未定
配給:未定/スペイン映画
監督:イザベル・コイシ
出演:菊地凛子/セルジ・ロペス/田中泯/押尾学/中原丈雄/榊英雄
チケット:[オフィシャルサイト]
●「エンター・ザ・ヴォイド」
公開:未定
配給:未定/フランス映画
監督:ギャスパー・ノエ
出演:ナサニエル・ブラウン/パス・デ・ラ・ウエルタ/セロ・ロイ/丹野雅仁
●「空気人形」
公開:2009/9/26
配給:アスミック・エース
監督:是枝裕和
原作:業田良家「ゴーダ哲学堂 空気人形」
出演:ペ・ドゥナ/ARATA/板尾創路/オダギリジョー/高橋昌也/余貴美子/岩松了/星野真里/寺島進/富司純子
DVD:空気人形
●「ユキとニナ」
公開:2010/1/23
配給:ビターズ・エンド/フランス・日本映画
監督:諏訪敦彦/イポリット・ジラルド
出演:ノエ・サンピ/アリエル・ムテル/ツユ/イポリット・ジラルド/マリリン・カント/森康子
●コンペティション部門 出品作品
「ブロークン・エンブレイシス」(ペドロ・アルモドバル監督)
「フィッシュ・タンク」(アンドレア・アーノルド監督)
「UN PROPHETE(予言者)」(ジャック・オディアール監督)
「ヴィンチェレ(勝利)」(マルコ・ベロッキオ監督)
「ブライト・スター」(ジェーン・カンピオン監督)
「マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トーキョー」(イザベル・コイシェ監督)
「A L'ORIGINE(起源)」(ザヴィエル・ジャノリ監督)
「ザ・ホワイト・リボン」(ミヒャエル・ハネケ監督)
「トーキング・ウッドストック」(アン・リー監督)
「スプリング・フィーバー」(ロウ・イエ監督)
「KINATAY」(ブリラント・メンドーザ監督)
「エンター・ザ・ヴォイド」(ギャスパー・ノエ監督)
「サースト」(パク・チャヌク監督)
「LES HERBES FOLLES」(アラン・レネ監督)
「ザ・タイム・ザット・リメインズ」(エリア・スレイマン監督)
「イングロリアス・バスターズ」(クエンティン・タランティーノ監督)
「ヴェンジャンス」(ジョニー・トー監督)
「フェイス」(ツァイ・ミン・リャン監督)
「アンチクリスト」(ラース・フォン・テリアー監督)
●オープニング作品
「カールじいさんの空飛ぶ家」(ピート・ドクター監督)
●クロージング作品
「シャネル&ストラヴィンスキー シークレット・ストーリー」(ヤン・クーネン監督)