演劇ニュース

「パーフェクト・クライム」(完全犯罪)(Perfect Crime)は、
1987年4月18日からオフ・ブロードウェイで上演されている、Warren Manziによる殺人ミステリの舞台演劇。

この公演は、初演以来ロングランを続けており、この4月で上演22年、公演回数9,000回を達成します。
これは、ブロードウェイを含むニューヨークにおけるロングラン公演のレコードで、新記録を更新し続けているもの。
前回の大きな区切りである8,000公演に到達したのは2006年12月15日でしたから、
近年も1日1回以上の割合で公演が行われている計算になります。

ちなみに、ブロードウェイ・ミュージカルのロングラン・レコードは「オペラ座の怪人」で、
1988年の初演以来公演が続いており、現在は8,800公演を超えたあたり。
2位は「キャッツ」、3位は「レ・ミゼラブル」ですが、
これらは既に公演が閉幕してしまっており、現在も公演中のものでは7位「シカゴ」の5,000公演が次点になります。

なお「パーフェクト・クライム」で主役のMargaret Thorne Brent役を務めるキャサリン・ラッセル(Catherine Russell)は、
初演以来ずっと同役を務め続けており、これは演劇において同じ役を演じ続けた世界記録でギネスブックにも掲載されているそうです。
ちなみに日本では、「放浪記」の森光子が同一作品の単独主演回数の記録を持っており、
今年5月の公演で2,000回に達成する見込み。
キャサリン・ラッセルが公演を休んだのは兄弟の結婚式に出席した4公演だけで、
今まで休暇を取ったことも、病気で休んだこともないということです。