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2009年3月16日
■松戸市おはなしキャラバン
紙芝居や人形劇などを上演してきた、
日本で唯一の自治体が運営する財団法人「松戸市おはなしキャラバン」が3月31日で解散します。
「松戸市おはなしキャラバン」は、
千葉県松戸市に住む母親たちが、図書館の分室設置を求める活動から始まりました。
朗読などをボランティアで続けたところ、その活動が評価され、
1981年に松戸市が全額出資して財団法人が設立されました。
キャラバンは、市の施設や保育園など子供が集まるところに出かけ、
朗読や紙芝居、人形劇やアニメの上映などを行い、
ピーク時の1985年頃には年間160回もの公演を行っていたそうです。
だが、予算の大半が人件費で、その規模が一時、年間6000万円を超え、
市立図書館の図書購入予算をも上回ったことから、「本末転倒では」といった批判も起きていた。
多いときで17人いた職員も現在は7人で、創設時のメンバーもすでに引退。
今年度の公演は57回にとどまる。
おはなし28年 終幕 松戸キャラバン : 読売新聞
2008年は、年間88回の公演で、観客は5,000〜6,000人ほど。
一方、運営費は約4,600万円もかかっており、
その大半が7人いる職員を中心として人件費ということで、
市民からは大きな批判を集めていたようです。
たしかに、いくら無料公演とはいえ、ちょっと費用がかかり過ぎな感じですね。
今の時代、市もお金が余っているということはないでしょうから、
廃止も止む無しといったところでしょうか。
今後は、市立図書館が事業を受け継ぎ、
80人登録されているボランティアを中心に、休園となる中部小学校付属幼稚園に設置する
「子ども読書推進センター」を拠点にして活動していくとのこと。
具体的なことは未定ということですが、当面難しい模様です。
●子どもにもっとおはなしを―(財)松戸市おはなしキャラバンの歩いた道
●おはなしキャラバン
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