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2009年2月23日
■「歌舞伎チャンネル」新会社に運営を移管
テレビのCS放送「歌舞伎チャンネル」を運営する伝統文化放送は解散、
「歌舞伎チャンネル」は、新たに創設される株式会社歌舞伎チャンネルが引き継ぎます。
歌舞伎チャンネルは、歌舞伎を中心に日本の伝統芸能を放送する専門チャンネル。
1996年12月に松竹の連結子会社として株式会社伝統文化放送が創設され、
1997年5月よりスカパー!で放送が始まりました。
しかし、松竹は1月26日に株式会社伝統文化放送の解散を発表。
2月に入り、松竹の子会社である株式会社衛星劇場の子会社として
新しく設立した株式会社歌舞伎チャンネルが、
歌舞伎チャンネルを引き継ぐことが決定しました。
伝統文化放送は、3月31日付で解散を決議し、8月31日付で清算を終える予定。
今後の「歌舞伎チャンネル」は、運営会社は変わるものの、現行のスカパー!325チャンネルで放送が続けられるとのこと。
また、視聴料金が現行の月額1,680円から月額2,940円へと大幅に引き上げられる一方、
放送時間は延長され、土曜日は24時間放送になるなど、サービス向上も図られています。
現在の運営会社である伝統文化放送の解散の理由としては、
極めて専門性が高く現在まで多くの視聴者を獲得するに至らなかったこと、
月額1,680円という視聴料金では、
番組製作費、放送権利料、衛星利用料などの費用をまかないきれず、
今後の放送を維持することが不可能と判断せざるを得ない状況となったことが挙げられています。
1月に公表されたプレスを見ても、過去3年間売り上げは毎年減少し、経常利益の赤字は年々増加。
顧客数がどの程度であるかは明らかにされていませんが、マスメディアであるはずのテレビにおいても、
少ないファンに多くの負担を強いる状況になってしまうのは残念です。
しかし、放送が打ち切られるのではなく、体制が一新されての存続というのは朗報だと思いますし、今後にも期待したいところです。
●歌舞伎チャンネル
●スカパー!
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