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2009年2月23日
■第81回アカデミー賞
映画界最大の祭典と言われる第81回アカデミー賞の授賞式が22日、ハリウッドのコダックシアターで開催され、
滝田洋二郎監督の「おくりびと」が外国語映画賞、加藤久仁生監督の「つみきのいえ」が短編アニメーション部門を受賞しました。
日本映画のアカデミー賞受賞は2002年度（第75回）に
宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」が長編アニメーション賞を受賞して以来、6年ぶり。
外国語映画賞は、同賞の前身である名誉賞の一部だった頃、
1951年、黒澤明監督「羅生門」、
1954年、衣笠貞之助監督「地獄門」、
1955年、稲垣浩監督「宮本武蔵」の3作品が受賞していますが、
その後は11回ノミネートされるも、いずれも受賞を逃していました。
「おくりびと」は、2008年9月に公開された松竹映画。
授賞式には、滝田監督、本木雅弘、広末涼子、余貴美子、信国一朗（製作）、間瀬泰宏（プロデューサー）が出席し、
壇上で滝田監督は「ありがとうございます。映画のおかげで私はここにいます。
これは私にとって新たな旅立ち（Departure）です。我々はまた戻ってきます」
といった内容を、英題である「The Departures」に引っ掛けて英語で挨拶。動画でその模様が見られます。
「つみきのいえ」は12分ほどの短編アニメーション。
文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門で大賞を受賞、
フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞のアヌシー・クリスタル賞を受賞するなど、国内外で評価を得ていた作品です。
その他、主な受賞結果は以下のとおり。
「スラムドッグ＄ミリオネア」が作品賞など8部門を制覇、
故人となってしまったヒース・レジャーが助演男優賞を受賞しています。
各賞とも、最優秀賞受賞者（受賞作）が1行目、2行目以下はノミネートです。
▼第81回アカデミー賞
作品賞：「スラムドッグ＄ミリオネア」
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
「フロスト×ニクソン」
「ミルク」
「愛を読むひと」
監督賞：ダニー・ボイル「スラムドッグ＄ミリオネア」
デイヴィッド・フィンチャー「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
ガス・ヴァン・サント「ミルク」
ロン・ハワード「フロスト×ニクソン」
スティーヴン・ダルドリー「愛を読むひと」
主演男優賞：ショーン・ペン「ミルク」
ブラッド・ピット「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
フランク・ランジェラ「フロスト×ニクソン」
ミッキー・ローク「ザ・レスラー」
リチャード・ジェンキンス「The Visitor」
主演女優賞：ケイト・ウィンスレット「愛を読むひと」
アンジェリーナ・ジョリー「チェンジリング」
アン・ハサウェイ「レイチェルの結婚」
メリッサ・レオ「Frozen River」
メリル・ストリープ「ダウト -あるカトリック学校で-」
助演男優賞：ヒース・レジャー「ダークナイト」
ジョシュ・ブローリン「ミルク」
マイケル・シャノン「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」
フィリップ・シーモア・ホフマン「ダウト -あるカトリック学校で-」
ロバート・ダウニーJr.「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」
助演女優賞：ペネロペ・クルス「それでも恋するバルセロナ」
エイミー・アダムス「ダウト -あるカトリック学校で-」
マリサ・トメイ「ザ・レスラー原題」
タラジ・Ｐ・ヘンソン「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
ヴァイオラ・デイヴィス「ダウト -あるカトリック学校で-」
外国語映画賞：「おくりびと」滝田洋二郎監督/日本
「The Baader Meinhof Complex」ウリ・エデル監督/ドイツ
「The Class」ローラン・カンテ監督/フランス
「Revanche」Gotz Spielmann監督/オーストリア
「バシールとワルツを」アリ・フォルマン監督/イスラエル
歌曲賞：Jai Ho「スラムドッグ＄ミリオネア」
作曲賞：A.R. Rahman「スラムドッグ＄ミリオネア」
脚本賞：Dustin Lance Black「Milk」
脚色賞：Simon Beaufoy「スラムドッグ＄ミリオネア」
編集賞：Chris Dickens「スラムドッグ＄ミリオネア」
音響賞：「スラムドッグ＄ミリオネア」
音響編集賞：「ダークナイト」
視覚効果賞：「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
撮影賞：Anthony Dod Mantle「スラムドッグ＄ミリオネア」
メイクアップ賞：Greg Cannom「スラムドッグ＄ミリオネア」
衣装デザイン賞：Michael O'Connor「ある公爵夫人の生涯」
美術賞：「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
短編ドキュメンタリー映画賞：「Smile Pinki」
長編ドキュメンタリー映画賞：「Man on Wire」
短編映画賞：「Spielzeugland (Toyland)」
短編アニメ映画賞：「つみきのいえ」
長編アニメ映画賞：「ウォーリー」
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