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2008年11月18日
■マドモアゼル・モーツァルト再演に障害
11月4日逮捕された小室哲哉が作曲を担当していた
音楽座ミュージカル「マドモアゼル・モーツァルト」が、12年ぶりに再演されます。
モーツァルトを題材にしたミュージカルは、
ウィーンミュージカル「モーツァルト!」など何作が創られていますが、
音楽座ミュージカル/Rカンパニー「マドモアゼル・モーツァルト」は、
実はモーツァルトが女だったらという、1989年コミック・モーニングに連載された福山庸治の漫画を原作とした物語。
1991年に音楽座ミュージカルによって初演され、その後幾度か再演されています。
2005年には、新妻聖子の主演で同じ原作から生まれた別作「21C:マドモアゼル モーツァルト」が上演されましたが、
12月からは音楽座ミュージカル「マドモアゼル・モーツァルト」が12年ぶりに再演されます。
しかし、作曲を担当した小室哲哉が逮捕されてしまったことで、この上演にも大きな支障が出てしまっているようです。
音楽座側はプログラムに小室容疑者のインタビューを掲載するため連絡を取り合っていたが、10月初めから連絡が取れなくなった。
逮捕後、ファンから「公演はやるのか」などの問い合わせが殺到。
劇団内で協議した結果「演目変更は難しい」と公演を決めた。
だが、協賛テレビ局が降板、局名の入ったポスターやチラシが使えず、テレビCMも放送できなくなった。
小室容疑者が作曲担当ミュージカル上演 - 芸能ニュース : nikkansports.com
公演を予定通り行うことは、オフィシャルサイトでも11月4日付けで発表されていますが、
この記事を見ると、カンパニー側が負った痛手は相当なものになりそうです。
しかし、小室哲哉の作品に罪はないと思いますし、テレビ・ラジオ局が小室が携わった楽曲を完全に規制するなどの自粛ムードはちょっと過敏すぎるのでは、とも思えます。
「マドモアゼル・モーツァルト」は、オリジナル・ミュージカルを創り続けてきた音楽座の地位を確固たるものにした作品であり、
1996年、劇団音楽座解散にあたっての最終公演としても上演された作品で、
日本で創られたオリジナル・ミュージカルの中では傑作と言われる作品の1つに数えられています。
(現在、音楽座ミュージカルはRカンパニーが継承する形になっています。)
●音楽座ミュージカル/Rカンパニー「マドモアゼル・モーツァルト」
日程:2008/12/18〜12/28 東京芸術劇場(東京)
2009/01/31〜02/01 グリーンホール相模大野(神奈川)
2009/03/06〜03/07 兵庫県立芸術文化センター(兵庫)
演出:ワームホールプロジェクト
原作:「マドモアゼル・モーツァルト」福山庸治
脚本:横山由和/ワームホールプロジェクト
音楽:小室哲哉
出演:広田勇二/郄野菜々/玉田仁志/安彦佳津美/吉田朋弘/秋本みな子/新木啓介/新木りえ・堀川亜矢/藤田将範/浜崎真美/佐藤伸行/清田和美/安中淳也/野口綾乃/山崎義也/片山千穂/渡辺修也/伊沢絵里子/山口博之/兼崎ひろみ/萩原弘雄/宮崎祥子
サントラ:「マドモアゼル・モーツァルト」
チケット:[東京][神奈川][兵庫]
●「21C:マドモアゼル モーツァルト」
日時:2005/7/23〜7/24 関内ホール(横浜)
2005/7/29〜8/07 パルコ劇場(渋谷)
2005/9/02〜9/03 グリーンホール相模大野
出演:新妻聖子/広田勇二/中村桃花/園岡新太郎