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2008年11月12日

■ラジオドラマ「あ、安部礼司」

産経新聞が『ドラマ番組「ラヂオの時間」再び』という記事を掲載しています。

TOKYO FMの「あ、安部礼司」(日曜午後5時)は、ごく普通の30代のサラリーマン、安部礼司が、トレンドの荒波にもまれながら、それでも前向きに生きる姿を描いた物語だ。

平成18年4月のスタート以来、放送時間帯ではAM・FM両方の聴取率(東京地区、30代)で数回にわたり1位になったほか、ドラマの脚本集も1万3000部が完売。槇原敬之の歌うテーマ曲のCDも19日に発売される。

ラジオドラマの人気が再燃したのは、2、3年前から。かつては花形番組だったが、台本選びから声優選び、録音、編集まで、何かと手間と費用がかかるため、10年ほど前から下火になっていた。ところが、「あ、安部礼司」など人気番組の登場もあって息を吹き返すことに。

ブームを盛り上げようと、他局も話題づくりに余念がない。文化放送は弘兼憲史さんの人気コミック「黄昏流星群」の原案を募集、漫画化するだけでなく、12月11日にはラジオドラマとしても放送する。長谷川実制作部長は「ドラマを作る技術を途絶えさせたくない。年1、2回は大きな企画を出したい」。

一方、TBSは講談社と共同で開催した「ドラマ原作大賞」で大賞をとった「被取締役(とりしまられやく)新入社員」を今年、テレビとラジオそれぞれでドラマ化した。

昭和32年から半世紀続いたNHKの老舗ラジオドラマ「日曜名作座」も4月に演者を森繁久弥と加藤道子から、西田敏行と竹下景子に代え、「新日曜名作座」として再スタートを切った。

ラジオドラマ人気について、TBSラジオの古川博志編成部長は「ネット時代だからこそ、ラジオならではのぬくもりや、心にしみる情感を求めるようになった」と分析する。放送後にインターネットで楽しめるポッドキャストサービスが普及したことも人気を後押ししているという。

ドラマ番組「ラヂオの時間」再び - MSN産経ニュース

ラジオドラマ人気復興の一因には、落語の力もありそうですよね。
落語をテーマにした映画などが創られ、落語人気の高まりと共に、
ipodのヒットにより、podcast、オーディオブックなどを使い、
音声だけで物語を聞くということが、再び自然に受け入れられてきたのではないかと思います。

記事中で真っ先に名前が出ている「あ、安部礼司」は、
2006年4月からTOKYO FMで放送され、
近年異例の大ヒットとなっているラジオドラマ。
劇団青年座・俳協が協力していることもあり、
青年座の五十嵐明・もたい陽子、俳協の増田晋など
舞台役者・声優が主だった登場人物の声を担当しています。

また、脚本家の北阪昌人と、拙者ムニエルの村上大樹が担当する脚本は、
2006年4月〜2007年3月放送分(SEASON1)の脚本集が
amazonで13,000部数限定販売されると、あっという間に売り切れしまうという、
脚本としては珍しい現象も巻き起こしています。
通常、戯曲や脚本は1,000部売れる作品も一部しかない程度ですので、
この売れ行きは驚異的ともいえます。

SEASON1は、その後増刷がかかって現在は購入可能になっていますが、
12月19日には2007年4月〜2008年3月放送分(SEASON2)の脚本集が発売予定。
今回はamazonとTSUTAYA onlineでの販売で、
ちょっと多めの部数を用意するそうですが、
やはりなくなったら販売終了になるようですので、購入される方は予約しておいた方が良さそうですね。


ラジオドラマ「あ、安部礼司」
放送:毎週日曜日 17:00〜17:55 TOKYO FM・JFN系
総合演出:勝島康一
演出:高橋智彦/田中豊
脚本:北阪昌人/村上大樹
出演:小林高鹿/市川訓睦/もたい陽子/杉崎真宏/増田晋/五十嵐明
[TOKYO FM | あ、安部礼司]

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「ラジオドラマ「あ、安部礼司」」奥付

  • Posted : 2008年11月12日 18:26
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