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2008年10月30日
■日米同時ネットドラマ
日本とアメリカで、内容がリンクするネットドラマの配信が行われています。
これは、「The Scary City」という1つのサイトで、
アメリカ版を「The Scary City」、日本版を「TSC東京ガール」というタイトルで、それぞれ別のドラマとして配信するもの。
ドラマの内容として、登場人物が互いに関わってはいるものの、別のドラマとして制作・配信されています。
ドラマは、1話2分〜3分程度。
月曜〜金曜の週5日間、毎日インターネット上で配信。
両ドラマとも日本語、英語、フランス語、韓国語、ヘブライ語での視聴が可能。
日本語を選択しておくと、アメリカ版では字幕が出る形になります。
アメリカ版TSCは、米国内のマンションを舞台に、行方不明の少女を捜して様々な文化圏の家族たちが団結し、目に見えないものと戦うサスペンス・ホラー。 一方、「東京ガール」は、TSCの主要登場人物ナオミの妹で、日本で学校生活を送る見城ミキ(松山メアリ)が主人公。今後はナオミが巻き込まれた事件の謎を追ってミキが渡米するミステリーとなる。両ドラマとも、撮影の効率性を高め、テレビドラマよりも現実感を高めるため、様々な登場人物が独白するビデオブログのような形式をとっている。
月〜金曜で1話2分前後の新作ストーリーを配信。1年間はドラマの更新を続け、将来的には映画やゲームなどへの展開を目指す。24日現在、両ドラマへのアクセス件数は計9万件。
BS-iでも毎月最終日曜の午後11時から、「東京ガール」の総集編を放送し、本編への導入を狙う。
また、TSCの登場人物には韓国、イスラエルなど様々な国の出身者がいることから、今後、それらの国でも関連ドラマを展開させる予定だ。
日米同時「ネットドラマ」 : TV : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
実際に視聴してみると、
ドラマというよりも、いろいろな人のビデオレターを見ている感じで、映像的に非常に単純な作り。
よほど物語に食いつかない限り、多くの回見続けようとは思えないような気もします。
ただ、こうした試みはおそらく世界でも初めてではないかと思います。
こうした海外とのリンクなど、webの特性を活かせば、
やり方次第ではとてもおもしろいものができそうではありますよね。
あとは収益ということになりますが
ネットドラマではCM収入がないため、「東京ガール」では「プロダクト・プレイスメント」(PP)という、登場人物に新商品を利用させる宣伝手法を使う。
これまでの米英のネットドラマはこの方法で収入を得ており、「東京ガール」でもソニーなどが協力予定。
すでに制作費の約50%は回収できる見込みという。
テレビCMに莫大なお金が投じられていることを考えると、
テレビ亡き後、こうした手法で企業が資金を投入し、
ネット界がドラマを制作・発信していくようになるのかもしれませんね。
●「TSC東京ガール」
公開:2008/9/30〜
監督:柳祐美子
出演:日向千歩/北出菜穂/高月彩良/福田雄也
●The Scary City
■オンライン動画配信サイト