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2008年10月 3日
■チケット転売者が逮捕
演劇「瞼の母」などのチケットを転売していた人が逮捕されました。
インターネットオークションで落札したアイドルのチケットを転売したとして、警視庁生活安全特別捜査隊と中央署は、古物営業法違反の疑いで、川崎市高津区下作延、無職、石田智恵子容疑者(39)を逮捕した。 平成18年11月から今年7月までに、約350枚のチケットを転売し、約220万円の利益を出していたという。
調べでは石田容疑者は3月27日、ネットオークションで購入したアイドルグループ、SMAPの草●(=弓へんに剪)剛さんらが出演した演劇「瞼の母」の入場券4枚を、東京都渋谷区のチケットショップに転売した疑い。 正規料金を7000円上回る4万1000円で落札し、チケットショップでは6万円で転売したという。
●産経新聞iza
古物営業法違反の疑いで逮捕ということは、
個人の物を売るというレベルを超え、
業務として行っていたと見なされてのことでしょうか。
まあ、これだけ転売していれば当たり前ですね。
この逮捕された人の行為は、いわゆるダフ屋(シロダフ)なのですが、
私腹を肥やすために流通経路を増やして中間マージンを搾取するということで、
政官などの件で、社会的にも問題になっていることと同じですよね。
それなのに、現在は都道府県の条例などでしかダフ屋行為を取り締まる掟がなく、
こうして古物営業法で規制するしかないということろに、
近年のダフ屋・シロダフに関して大きな問題があるような気がします。
単純に「興行チケットに関しては、定価の1割り増し以上で販売してはならない」
といった法律でも作れば済むように思うのですが・・・
演劇などの興行チケットは、数ヶ月先のものを購入する形になるため、
間近になって行けなくなることもありますし、
常識的な使い方をしている人にとって、
ネットオークションなどは便利な手段であることは間違いないと思います。
興行主側は、かなり先の日程のチケットを販売しながら、
返品返金はできない、転売はするな、正規のルートで購入しろ、
と自分たちに都合の良いことばかり言いますが、
では行けなくなったらどうするの?という問題はどうしても起こりますものね。
最近は、オフィシャルサイト内にチケット転売の場を設けている劇団もありますが、
興行を行う側も、こうした救済策を積極的に講じる必要があるようにも思います。
余談ですが、記事中の「アイドルのチケット」というのは、新聞記事としてちょっと酷いですね。
「アイドルのコンサートのチケット」というのならばわかりますが、
「アイドルのチケット」では、日本語として意味を成していないような・・・