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2008年9月28日
■劇団四季が入場料を値下げ
劇団四季が、初となる入場料の値下げを発表しました。
劇団四季オフィシャルサイトでの発表に拠ると、
値下げは金額にして約10億円。
これは劇団四季の前期の経常利益の約40%、全入場料の5%に当たります、ということです。
詳細は、10月1日の劇団四季ウェブサイト、
及び四季の会会報誌「ラ・アルブ」10月号にて発表されるとのこと。
劇団四季は11月30日から人気ミュージカル「ライオンキング」「ウィキッド」など全公演の入場料を平均15%値下げする。入場料を下げるのは初めて。S席のチケット料金を1万円以下に抑え、値ごろ感を打ち出し、客離れを防ぐ。演劇最大手の値下げは他の興行にも影響しそうだ。
来年2月公演分の「キャッツ」の一般S席(従来は1万1550円)を約15%安い9800円とするなど全席を1万円以下にする。対象は東京都内の「四季劇場」をはじめ、大阪、名古屋など9カ所の常設劇場と地方公演。
日経ネット
日本を代表するもう1つの劇団である宝塚歌劇団では、
逆に2009年以降のチケット値上げを決定しています。
(宝塚大劇場S席10,000円→11,000円)
最近の日本の社会経済情勢では、チケットの売上げが好調だというところは少ないと思いますが、
値下げして客足を増やそうとするのか、値上げして公演あたりの単価を保とうとするのか、
その辺りの判断が分かれたということなのでしょうか。
もしかすると、1〜2ヶ月で演目を入れ替える宝塚などに対し、
専用劇場でのロングラン作品が多い四季は、
よりリピーターの確保が大事と考えての値下げかもしれませんね。
いずれにせよ、これで帝国劇場の公演でS席12,000円は取っている東宝と比べても、
四季のチケットが明らかに安くなることが想定されるわけで、
今後の他社の動きにも注目が集まりますね。
※追記2008/9/29
早くも具体的な新しい料金設定が発表されました。
見てみると、最高でもS席が9,800円となり、最大で1,750円の値下げ。
一方、ABC席などの安価な席は、3,150円が3,000円になるなど、
消費税分を切り捨てた程度の値下げとなっています。
個人的な感想としては、
大劇場はS席の範囲が広く、「ここがS席?」と納得いかない場所の席も多いので、
高い料金を払っても絶対に良い席で観たいという人のためにS席を設け、
A席やB席の区域を広げた上で値下げする、という値下げの方策が良かったような気がします。
また、ジーンズシートのような学生席を設けるなど、
お金を持っていない若者でも観ることができる安価な席を設け、
観劇というものを余暇や娯楽の1つとして選択できる環境を作るということも、
こうした大企業や大劇団には、積極的に考えていってほしいように思います。
●劇団四季 | 入場料を下げます。
●劇団四季 | チケット代の値下げを決定しました
■宝塚歌劇チケット値上げ(2008/6/1)
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