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2008年9月14日

■「FABRICA」本広克行インタビュー

映画「踊る大捜査線」などの監督で、昨日より上演中の舞台「FABRICA」では演出を手掛ける
本広克行のインタビューがMoPiXに掲載されています。

講談社の「MouRa」というウェブ雑誌のようなポータルサイト内「MoPiX」というコーナーに、
昨日より上演中の舞台「FABRICA」の演出家・本広克行、俳優・川田希、脚本・高井浩子のインタビューが掲載されています。

本広克行は、映画「踊る大捜査線」などの監督ですが、
昨年、Fabrica[10・0・1]で演劇にも進出。
有名な映画監督が小劇場演劇に進出するのを非常に珍しく感じたのですが、
インタビューでは学生時代から演劇が一番好きで、
「ハデな映画監督だと思われがちなんですけど、
本当はジミ〜なチマ〜ッとした話を描きたいほう」と語っています。

『サマータイムマシン・ブルース』(2005年)という映画を撮ったんです。これはもともと演劇の脚本が原作なんですが、それこそ自主映画みたいな感じでものすごく楽しくて。そうか、オレはこういうモノ作りをしたくて田舎から出て来たんだよなあと原点に立ち返ったわけです。

「サマータイムマシン・ブルース」は、2001年にヨーロッパ企画が上演した舞台。
2005年に本広克行監督で映画化され、同年舞台も再演。
後に映画舞台共にDVD化されています。

――また、舞台を観たことのない人にとって、観劇はまだまだ敷居が高い気がするのも事実だと思います。

本広 たしかに、たとえば娯楽映画ってただ観ていれば乗せられて面白いみたいなところもあるけど、舞台は集中して観ないとわからないところもあります。その分、深いからハマる人も多いんですけどね。

僕もある時、演劇の観方が分かった瞬間があったんですよ。劇団 青年団の『東京ノート』という演劇界では超有名な作品なんですが、なぜこれをみんなが面白いと言っていて、賞を取っているのか最初はあまりにもわからなくて、自分はバカなんじゃないかと思ったんですね。ところが、観た後にずーっと頭の中にセリフが響いていて、これは何なんだろう? と。そこからですね、だんだん難解な作品も解釈の仕方がわかったというか、"抜ける"瞬間を味わっちゃったんです。
MoPiX

東京ノート」は、第39回岸田國士戯曲賞を受賞した平田オリザの戯曲。
青年団により世界15カ国で上演されている名作です。

この「演劇の観方がわかった」という話は、
この後「絵の見方」にも例え、さらにわかりやすく語っています。
なかなか伝わりやすい例え話で、さすが表現者は上手いなぁという感じですね。

さらに、この原稿を書かれた方(クレジットを見ると"取材・文/児玉澄子"とあります)も、
「演劇の見方」ではなく「観方」と書くところに、観劇の心があるなぁと感心してしまいました。


「FABRICA[11.0.1]-LOST GARDEN-」
日程:2008/9/13〜9/23 赤坂RED/THEATER(東京)
演出:本広克行
出演:安藤聖/石原竜也/川田希/近藤智行/白神美央/辰巳智秋/永野宗典/平田裕香/古山憲太郎/ミギタ明日香
DVD:FABRICA[11.0.1] -LOST GARDEN-
FABRICA[11.0.1] -LOST GARDEN- [DVD]

FABRiCA[12.0.1]
日程:2007/10/04〜10/14 THEATRE TOPS(東京)
演出:本広克行
出演:石原竜也/井端珠里/近江谷太朗/川田希/斎藤ナツ子/中野英樹/橋爪遼/本多力
DVD:FABRICA[12.0.1]-BABY BLUE-
FABRICA[12.0.1]-BABY BLUE- [DVD]

Fabrica[10.0.1]
日程:2007/1/20〜28 赤坂RED/THEATER(東京)
演出:本広克行
脚本:高井浩子(劇団東京タンバリン)
出演:石原竜也/瓜生和成/川田希/富岡晃一郎/永野宗典/野口かおる/原田裕子/弘中麻紀
DVD:Fabrica (10.0.1)
Fabrica (10.0.1)

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「「FABRICA」本広克行インタビュー」奥付

  • Posted : 2008年9月14日 01:29
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