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2008年8月28日
■キーファー・サザーランド「俳優のギャラは高すぎる」
ハリウッド俳優キーファー・サザーランドが、自分を含めて俳優はもらいすぎだ、という発言をしています。
WENNによるとキーファーは「この業界で発生する金額はあまりにも高過ぎる」と言い、視聴率、興行収入を高めることができる俳優を高額な出演料で称賛するやり方も間違っているという。 「社会の本当のスターは医者、教師、消防士や警察官だ」と付け加え、こういう分野にこそ金が流れるべきだと考えているようだ。
テレビ業界では、スーパー!ドラマTVで10月から放送が始まるテレビドラマ「チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ」に主演しているチャーリーの出演料が、30分1エピソードで82万5千ドル(約8,830万円)ということで(番組権利のパーセンテージを含む)トップと発表されている。
シネマトゥデイ
キーファー・サザーランド(Kiefer Sutherland)が
名優ドナルド・サザーランド(Donald Sutherland)の息子というのは有名ですが、
キーファーの祖父には、元カナダ・サスカチュワン州の州知事トミー・ダグラス(Tommy Douglas)がいます。
トミー・ダグラスは、カナダに公的な医療保障制度を導入したと言われ、
史上最も偉大なカナダ人にも選出されるような人物です。
俳優の報酬が高すぎる、という発言の北米での報道を見ると、
キーファーは「医者こそが私たちの社会のスターだ」と述べ、
「自分の祖父が人々に愛されたのは、彼のおかげでカナダに医療制度ができたからだ」ということを例えに挙げ、
「同じことが教師、消防士、警察官にも言える」というような発言をしたようです。
昨年ハリウッドでは、脚本家たちのストライキが起こりましたが、
現在は全米俳優組合(Screen Actors Guild of America)も、
主にネット使用での著作権使用料に関して話し合いが行われており、ストライキ突入も危惧されています。
キーファーの発言は、このあたりを考えての発言でしょうか。
あるいは、小さい頃からお金に苦労した経験はないと思われるだけに、
俳優というものが儲けるための道具になり、
「やりたい役」よりも「儲かる役」が優先されることを嫌っての発言なのでしょうか。
またもしかすると、「24」ではプロデューサーの立場でもあるキーファーだけに、
もっと業界全体のことを考えての発言なのかもしれません。
■ブロードウェイで脚本家ストライキ(2007/11)
●キーファー・サザーランド in エアポート24時