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2008年7月28日
■歌劇を映画館で生中継
イギリスのロイヤル・オペラ・ハウスが、欧州各国の映画館でオペラの同時中継を開始します。
ロンドンの名門歌劇場、ロイヤル・オペラ・ハウスは25日までに、今年9月から上演するオペラの一部を英国や欧州各国の映画館で同時中継すると発表した。
ニューヨークのメトロポリタン歌劇場が日本を含む各国の劇場や映画館の大スクリーンでオペラを上映、大好評を博していることから、新たなファン獲得のため踏み切った。
iza!(2008/7/25)
舞台を映画館へ生中継という試みは、
日本では宝塚歌劇団などが行っていますし、
舞台を映像・映画化して、映画館で上映する動きも、
世界的に活発になってきています。
中でも、ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)は、
歴史ある、名門の歌劇場ですし、
上流階級の娯楽という印象のあるオペラを映画館に中継するわけですから、
その影響力は大きそうな感じがします。
また、ロンドンの別の歌劇場でも、同様に映画館での中継を計画している他、
ちょっと変わった宣伝方法をとっているようです。
ロンドンのコベントガーデン王立歌劇場のシーズン初日のチケットがほしければ大衆紙サンを買って――。世界的な名門歌劇場がファン層を広げるための「奇策」に出た。
同歌劇場によると、チケット入手の方法を今月30日付のサン紙が独占掲載し、それに従って申し込んだ読者が抽選に当たれば1人につき4枚まで購入できる。今季初日は9月8日で演目はモーツァルトの「ドン・ジョバンニ」。
サン紙の部数は約300万で読者の大半は労働者層。オペラは自分たちには無縁と思いこんでいる人に、王立歌劇場は彼らのためにも存在することに気づいてもらい、新たなファンとして取り込むのが狙い。同歌劇場には国から多額の補助金が出ている。しかし、一部の社会階層しか楽しんでいないのでは税金を使うことが正当化できないとして、ファン層の拡大が重要な課題となっている。
同歌劇場は、初日公演を各地の映画館で生中継することも計画。地方の人びとの鑑賞機会を広げる狙いだ。
朝日新聞(2008/7/27)
日本でも、歌舞伎などの伝統芸能が、一般の人にも親しんでもらおうと様々な努力をしていますが、
どこの国も変わらない感じなのですね。(本来、歌舞伎は庶民の娯楽でしたが・・・)
娯楽の多様化が進んだ近年、
歴史や伝統にこだわって、既存のお客様だけに執着していても・・・
という現状は、世界各国共通しているのでしょうね。
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