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2008年6月25日
■e+座席選択
日経トレンディが「クラシック公演の席が選べるネットのチケット販売始まる」という記事を掲載しています。
5月1日、インターネットでチケットを販売するe+(以下、イープラス)が、座席を選んでチケットが買える新サービス「座席選択」をスタートさせた。
まずはクラシックの公演について約60会場を対象に実施、年内には、演劇(150会場)やスポーツ(50会場)にも広げていくという。
座席指定でチケットが買えるシステムは、2004年3月に楽天チケットが「選べるシート」を開始した他、
劇団などによるチケットの直接販売でも実施されています。
2008年5月にe+が開始した「座席選択」では、
クラシックの他、オペラ・バレエ・プロ野球などで、座席を指定して購入することができるようになっています。
日経の記事では、既にJRや飛行機、映画館などで座席指定チケット購入が可能になっているものの、
コンサートなどで導入が遅れている理由として、
残席数がわかってしまうので売れ残りが多いと人気がないという負のイメージがつく、
「得チケ」という割引チケットがあるので買い控えを招く、
座席の選択を利用者に委ねるため席が飛び飛びでうれてしまう、などを挙げています。
そして、それでも「座席選択」が始まった理由として、
観客の要望が強い、クラシックのコンサートはチケットが数万円に達するので座席に対する観客の拘りが強い、
クラシックの場合、人によって「良い席」の考え方が様々、
クラシックでは先行発売などで一気にチケットが売り切れてしまうことがない、などが挙げられています。
とはいえマイナス面を懸念する声は依然聞かれる。
ある業界関係者は、「座席に余裕がある発売直後は、早く買ってもらうために、インセンティブとして座席が選べるようにするのはかまわない。
しかし、公演日が近づいたら残席状況を分からなくするなどの方策をとったほうがいいのでは」と言う。
日経トレンディ
私見ですが、これは逆のようにも思えます。
発売当初に座席を選べるようにするからこそ、飛び席が発生してしまうのだと思いますし、
残席僅かになったとき「同じ値段のチケットだけど、どうせ悪い席だろう」という印象がなくなるだけでも、
売れ残りのチケットが捌けるチャンスが増えるのではないでしょうか。
ですから、ある程度チケットが売りさばけ、残席僅かになったところで座席を選択できるようにして、
空席の中から気に入った席を選んでもらった方が良いような気がします。
そうでなければ、チケットの値段に差をつけるのも対策になりそうですよね。
数百円程度なら余計に払っても良い席で見たい公演と、少しでも安く見たい公演というものがありますものね。
今後、こうしたシステムがどうなっていくかわかりませんが、
観客側とすれば、あると非常にありがたいサービスだけに、なんとか良い方策を見つけて定着してほしいところです。