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2008年5月26日
■第61回カンヌ国際映画祭
第61回カンヌ国際映画祭は、日本時間の今朝未明授賞式が開催され、パルムドールにはフランス映画「クラス」が選ばれました。
今回、コンペティション部門には19作品がノミネートされましたが、日本の作品はなし。
木村佳乃、伊勢谷友介が出演したブラジル映画「ブラインドネス」(フェルナンド・メイレレス監督)がノミネートされていましたが、受賞には至りませんでした。
日本映画関連では、斬新な作品を対象とした"ある視点部門"に出品されていた
黒沢清監督の「トウキョウソナタ(TOKYO SONATA)」が審査員賞を受賞。
同作は、リストラされたことを隠す父を香川照之、その妻を小泉今日子が演じ、崩壊した家族の再生を描く物語。
黒沢清監督は同映画祭に、1997年「カリスマ」を監督週間、2001年「回路」で今回と同じある視点部門、
2003年には「アカルイミライ」でコンペにそれぞれ出品しており、今回がカンヌ4度目の出品でした。
香川照之は、今回日仏合作のオムニバス「TOKYO!」のうち、ポン・ジュノ監督(韓国)の「シェイキング東京」にも出演しており、同部門にダブルでの出品となっています。
▼第61回カンヌ国際映画祭
・パルムドール:"Entre Les Murs" (The Class) ローラン・カンテ監督(フランス)
・グランプリ:「ゴモラ(Gomorrah)」マッテオ・ガローネ監督(イタリア)
・第61回特別賞:カトリーヌ・ドヌーブ「クリスマス・テール」(フランス)
クリント・イーストウッド「エクスチェンジ」(米国)
・男優賞:ベニチオ・デル・トロ「チェ」(Che)(米国/スペイン)
・女優賞:サンドラ・コルベローニ「リナ・デ・パッセ」(Linha De Passe)(ブラジル)
・審査員賞:「イル・ディーボ」(Il Divo)(パオロ・ソレンティーノ監督)(イタリア)
・監督賞:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督「スリー・モンキーズ」 (Three Monkeys)
・脚本賞:ダルデンヌ兄弟「ロルナの沈黙」(Lorna's Silence)
・短編賞:「メガトロン」(Megatron)(マリアン・クリサン監督)
・新人監督賞:「ハンガー」(Hunger)(スティーブ・マックイーン監督)
●「トウキョウソナタ」
公開:2008
監督:黒沢清
出演:香川照之/小泉今日子/小柳友/井之脇海/井川遥/津田寛治/役所広司
DVD:トウキョウソナタ
●「ブラインドネス」
公開:2008/11/22
配給:ギャガ/カナダ・ブラジル・日本映画
監督:フェルナンド・メイレレス
原作:「白の闇」ジョゼ・サラマーゴ
出演:ジュリアン・ムーア/マーク・ラファロ/アリス・ブラガ/伊勢谷友介/木村佳乃
DVD:ブラインドネス スペシャル・エディション