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2008年4月 9日
■第2回大江健三郎賞 岡田利規が受賞
第2回大江健三郎賞を、劇団「チェルフィッチュ」主宰の岡田利規の小説集「わたしたちに許された特別な時間の終わり」が受賞しました。
大江健三郎賞は、前年に刊行された文学作品の中から
ノーベル賞も受賞した作家・大江健三郎が1人で選考する、講談社主催の文学賞。
賞金はないものの、受賞作は英語(あるいは仏語・独語)に翻訳され、海外でも刊行されます。
2007年、講談社創業100周年、及び大江健三郎作家生活50周年を記念して創設され、
長嶋有「夕子ちゃんの近道」が受賞を果たしています。
4月6日、第2回大江健三郎賞が発表され、
劇団「チェルフィッチュ」主宰で作家・演出家の岡田利規の著作で
中編2作を収めた小説集「わたしたちに許された特別な時間の終わり」が受賞しました。
大江健三郎の選評は、7日に発売された雑誌「群像 5月号」に掲載されています。
岡田利規は、戯曲「三月の5日間」で演劇界の芥川賞とも言われる第49回岸田國士戯曲賞を受賞。
受賞作の戯曲を小説化した「三月の5日間」と、
初のオリジナル小説「わたしの場所の複数」という2編を収めたのが、
今回大江賞受賞となった初の小説集「わたしたちに許された特別な時間の終わり」となります。
なお5月8日には、大江健三郎と岡田利規の公開対談が開催される予定になっています。
※2009/12/24
新潮社より文庫「わたしたちに許された特別な時間の終わり (新潮文庫)」が発売されました。