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2008年3月 6日
■南アフリカで人種差別に抗議して受賞拒否
世界的に大ヒットしているディズニー・ミュージカル「ライオンキング」。
物語の舞台となった南アフリカでも、2007年6月6日にヨハネスブルクにあるTeatro de Montecasinoで、
すべて南アフリカ人のキャストにより開幕。連日客席が埋まる盛況となっているそうです。
3/3、南アフリカの演劇賞Naledi Theatre Awardsの授賞式が首都プレトリアで開催され、
ライオンキングが最優秀ミュージカル賞を受賞しました。
ところが、プロデューサーのリーボM("Lebo M"日本ではレボ・Mの表記が一般的)は、この受賞を拒否したということです。
リーボM氏は授賞式の翌日、AFPの取材に応じて、次のように語った。
「ノミネート結果が南アフリカとアフリカ大陸の社会的状況やモラルを表しているとは思えなかった。
23部門のノミネートリストで、黒人が監督を務めている作品がひとつもない中で受賞することは不快だった。
『ライオンキング』とその出演者が、授賞式会場で相応の称賛を受けているとも思えなかった」
リーボM氏はグラミー賞(Grammy Awards)やアカデミー賞(Academy Awards)など、世界中の授賞式に出席した経験を持つ。
しかし、3日の授賞式は、アパルトヘイトが廃止された1994年以降に同国がたどってきた変化を反映していなかったという。
AFP通信
レボ・Mは南アフリカ出身のプロデューサーで、ライオンキングの作詞作曲などにも携わっています。
同国のアパルトヘイトの現状はよくわかりませんが、
こうした人種問題などが芸術の分野にも影響を及ぼしているとしたら残念なことですね。