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2007年11月 1日
■文化庁、見積額で芸術支援
読売新聞10月31日の夕刊が「文化庁 見積額で助成」という記事を掲載しています。
記事は、"文化庁 見積額で助成"という大見出しの後、"支援事業 3年で1億7800万「過剰」"という小見出し。
記事に拠ると、2005年に発覚した財団法人関西芸術文化協会の助成金不正受給問題を受け、
会計検査院が2003〜2005年に助成金が支給された35団体・172契約(約27億円)を調べたところ、
少なくとも合計約1億7,800万円を余分に支給していたということです。
文化庁は公演終了後に、
〈1〉助成対象となる経費の3分の1以内
〈2〉助成対象経費からチケット収入などを控除した金額
――のいずれか低い方を支払うことになっている。
ところが、文化庁は各団体に対し、公演前の見積額に応じて助成金を支払っており、
実際にかかった経費や受け取った収入を基に計算すると、
172契約のうち、60契約で計約1億7800万円を減額できたと指摘している。
読売新聞(2007/10/31)
芸術文化振興のため、国(文化庁)からの助成は毎年募集の上で行われていますが、
当然、応募した全団体が支給してもらえるわけではありません。
また助成金は、国(政府)から支給されるものと、民間からの寄付金が元になっています。
どうすれば、見積額で支給してしまうという杜撰な方法が取れるのか不思議ですが、
こうして明らかになった以上、きちんとした管理・助成が為されるようになってほしいものですね。
なお、来年の助成活動募集要項も既に発表されており、
11月12日から要望書の提出期間が始まります。(26日まで)