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2007年10月22日

■米脚本家組合がストライキ

ハリウッドの脚本家組合が、11月1にから無期限のストライキに入ることを発表しました。

5,500名ほどの会員を持つ、アメリカの脚本家組合(WGA-Writers Guild of America)。
10月18日に、会員に対する投票を募ったところ、90%以上の高い賛成率を得て、
11月1日から無期限のストライキに突入することが決まりました。

組合側は主に、インターネットなどの新たなメディアで再放送された際に、再放送料を2.5%支払うよう要求。
(現在は著作権料なども定められておらず、支払は行われていないようです。)
7月から話し合いが行われてきましたが合意には至らず、スト突入が採択されてしまったということです。

スト突入か?というニュースは、毎年のように目にする気がしますが、
実際にストに入ってしまうと、かなり大きな影響が出そうですね。
特に、現在日本でも人気のテレビシリーズなどは、完成された脚本がなくなった時点で撮影もストップしてしまうでしょうし、
長引くと大変なことになってしまう可能性もありそうです。

映像の世界では、監督や俳優にスポットが当たり、脚本家の名前は出ることさえ少ない上、
時の経過と共に本が書き換えられてしまうことも多いですよね。
基本的にライターは報酬的に割りの悪い職業ですが、
特に脚本家は、金銭的な面以外でも、正当な評価が下されていないと感じる人が多いのも、わかるような気がします。

Writers Guild of America


※2007/11/6追記
11/5よりストに突入しました。早くもテレビ番組が制作できず、再放送に差し替えられるなどの影響が出ているそうです。

※2008/2/13追記
2/12、組合員による投票が行われ、スト解除賛成が3492票、反対が283票という
92.5%の賛成をもってようやくストライキが解除されました。
脚本家たちは、13日から仕事に復帰することになります。

これは、2/10に映画テレビ製作者連合(AMPTP)との間で新たな労使契約の暫定案が結ばれたもので、
最大の争点だったインターネットにおける2次使用料について支払が約束されました。
金額やパーセンテージについては両者が歩み寄ったものの、
WGA西部のパトリック・バローネ会長は「今回の暫定案は当組合にとって過去30年間で最高の結果となり、
過去35年間で最も成功したストライキとなった」と声明を発表しています。

結局ストライキはちょうど100日間に及び、
L.A. Timesは、今回のストでLAの経済に約32億ドルの損害をもたらしたと報じています。

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「米脚本家組合がストライキ」奥付

  • Posted : 2007年10月22日 23:36
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