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2007年9月17日

■劇団四季キャストボックス

劇団四季は9月3日をもってサイトで事前に出演俳優を公表するサービス「キャストボックス」を終了、
15日付けで、終了に関するコメントを掲載しています。

劇団四季は、作品主導の公演を行っており、
基本的にキャストは公演当日劇場で発表というスタイルを取っていましたが、
近年はオフィシャルサイト上「キャストボックス」で、
事前に週間の出演予定俳優を発表するサービスを行っていました。
しかし、9月3日をもってこのキャストボックスは終了、
事前に出演俳優を告知するサービスはなくなりました。
今後、出演俳優を事前に知る方法は当日の劇場か、
開演1時間程前から利用できる当日のキャスト案内電話ということになります。

15日付け四季オフィシャルサイトの最新ニュース記事に、
事前に出演俳優を発表することによって
「あの俳優は使うな」といった脅迫的なメールや手紙が来るようになったことと、
チケットを予め大量に買い占めておき、好きな俳優が出演していないと転売する、
いわゆるダフ屋的な行為を防止するため、というのが出演俳優の事前発表中止の理由
といった内容の、四季株式会社代表取締役社長の署名記事が掲載されました。

どちらも四季にとってはゆゆしい問題なのかもしれませんが、
一般のファンにしてみると、キャストを事前に知ることができなくなる、
デメリットが生まれただけの話ですね。
また、「あの俳優は使うな」といった内容の手紙も、
例え感情的・主観的な誹謗中傷であったとしても、1人のファンの声であろうと思いますし、
本当に脅迫的な内容なのであれば、一般のファンに対してまで被害を訴えるのではなく、
然るべき機関に対処を願うべきことのような気がします。

四季が作品中心の活動をしようとする理念は素晴らしいと思いますが、
問題は、この記事の中にもある
「四季の舞台に出演できるのは、作品の求める水準をクリアした、レベルの高い俳優だけです。」
という点が実現されていないと感じる、一般ファンが多数存在するということではないでしょうか。
特定俳優だけのファンという一部の方を除く、多くのミュージカルファンは、
本当に良い舞台を観ることができれば、例え贔屓の俳優が出演していなくても
満足して帰路に着くのではないかと思うのですが・・・

今回の社長名義の署名記事は、
基本的にダフ屋行為を行う者への警告的な意味合いが強いのだと思いますが、
それが一般のファンにも内容の及ぶ部分も何カ所かあり、
お客様に来ていただいて商売が成り立っている劇団として考えると、
少々残念に感じてしまいました。

劇団四季オフィシャルサイト
四季ホームページ「キャストボックス」等の変更について

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「劇団四季キャストボックス」奥付

  • Posted : 2007年9月17日 15:20
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