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2007年8月 9日
■ミュージカルチケット額面割れ
日経が8/7付けで「有名ミュージカル、チケット額面割れも」という記事を掲載しています。
例えば、新橋や新宿など東京都内の金券ショップでは劇団四季の代表作
「キャッツ」や「ライオンキング」のS席ペア(定価2万3100 円)が1万9600円から。
どちらも長期公演で知られる劇団四季の人気作。
「以前は定価を大きく上回る高値で売られていたが、最近は需要が一巡。
安値でしか買わないリピーター客が主流になった」(新宿の金券ショップ)。
帝国劇場で20周年を迎える「レ・ミゼラブル」もA席(同9000円)などが定価の半額で売られている。
最近は最新作にも同様の傾向がみられるようになった。
アンドリュー・ロイド=ウェバーの最新作「ウーマン・イン・ホワイト」のS席も定価の3割安で店頭に並んでいる。
米国ブロードウェイミュージカル「ヘアスプレー」や「ウィキッド」なども定価割れの状態だ。
IKKEI NET
日経がミュージカルなどのこうした記事を載せるのはちょっと珍しいですね。
内容的には、少し前までチケットの入手が困難だった人気公演のチケットが、
最近はプレイガイドでも割引販売されていたりして、
有名公演でも意外と簡単にチケットを入手できるんだな、ということは、
私もちょっと感じていたので、こうした状況はよくわかる気がしました。
四季や東宝のロングランや再演以外に、来日公演や大型のプロデュース公演などが、
首都圏を中心に数多く上演されており、
客足が散らばってしまっているのが最大の原因でしょうか。
しかし一方で「シロダフ」と呼ばれる素人ダフ屋の存在も無視できません。
公演会場周辺でチケットの売買をする、いわゆるプロのダフ屋は最近減少している感がありますが、
代わってネットオークションなどを使ってチケットを売りさばく人が増加しています。
ネットでの転売は、法律的にダフ屋行為と見なされず、違法ではありませんが、
正規ルートのチケットを買い占め、高額で転売というのは、
一般のファンにとってはかなり迷惑なことですよね。
主催者やプレイガイドでは売り切れになっている公演チケットが、
金券ショップやネットオークションでは大量に余っていることもありますし、
行けなくなったチケットを他人に譲渡できるオークションなどのシステムは非常に便利ではありますが、
大量出品者に対する規制など、何か法規制も必要なように思います。