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2007年4月26日
■新歌舞伎座、近鉄劇場跡地に移転
近畿日本鉄道は、近鉄劇場跡地に新歌舞伎座を誘致すると発表しました。
2004年に閉鎖した、大阪市天王寺区上本町の近鉄劇場跡地には、
2010年完成予定で、複合ビルの建設を計画中。
このビルの中に、大阪新歌舞伎座が移転することが決まりました。
大阪新歌舞伎座は、1958年にオープン。
1994年、親会社の日本ドリーム観光がダイエーと合併し、ダイエー傘下となりましたが、
2005年、ダイエーがリサ・パートナーズへ株式譲渡したことで、同社の傘下に入っています。
劇場は築後50年に近づき、建物の老朽化が進んだ等の理由で、建て替えなどを検討していたそうですが、
劇場移転が最善策と判断され、この決定に至ったようです。
移転後の劇場も現在と同規模で、公演内容も引き継ぐ予定ということですが、
ビルの中に入るとなると、外観は失われてしまう可能性が高そうです。
新歌舞伎座は唐破風の趣ある外観が特徴で、難波の観光名所にもなっていただけに、
なくなってしまうのは残念ですね。
近年の近鉄は、近鉄劇場の閉鎖、OSK日本歌劇団への支援打ち切りなどを行い、
演劇文化への貢献撤退への批判もあっただけに、
近鉄劇場跡地を再び劇場に、という思いがあったのでしょうか。
今後は、2008年に複合ビルの建設に着手し、2010年夏までの開業が目標とのこと。
現在の新歌舞伎座は、2009年度に閉鎖予定。