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2007年3月12日
■第63回読売映画・演劇広告賞
2006年に読売新聞に掲載された広告の中から選ばれる
「第63回読売映画・演劇広告賞」が10日発表されました。
「読売映画・演劇広告賞」は、
読売新聞東京本社の朝夕刊に掲載された映画・演劇の広告の中から、
デザイン・広告表現として優れた作品を審査員が選考する広告賞。
1961年に創設され、今回で63回目を迎えます。
演劇広告賞で最優秀賞に輝いたのは、松竹の「信長」。
新橋演舞場で1/2〜上演されたもので、
主演の市川海老蔵が片目だけを見せている、インパクトのある広告が選ばれました。
優秀賞は、国立劇場開場40周年記念「元禄忠臣蔵」第三部で、
こちらは幸四郎の写真が大きく使われ、オーソドックスな感じの広告。
入賞は、東宝「マリー・アントワネット」で、
個人的には、「帝劇から世界が始まる」というコピーも良かったと思いますし、
出演者が、狂言廻しを務める山口祐一郎の手中にあるように見える広告も上品で好きだったのですが、結果は入選止まり。
やや作品内容と広告の雰囲気がマッチしていなかったのが響いたのでしょうか。
この広告賞は、読売新聞のみ、しかも東京本社だけの中から表彰されるものなので、
かなり限られた広告の中から選出され、「企業内の賞」といった感じなのがちょっと残念ですね。
舞台はこうして宣伝活動をなさっている方々の力もあって成り立っていますし、
ファンの間でも、楽しみにしている方も多いと思います。
何より、チラシや広告も並べて見てみると結構おもしろいものですし、
舞台に直接関わるスタッフ同様、どこかで顕彰する制度ができると良いですね。
▼第63回読売映画・演劇広告賞
・演劇広告賞
最優秀賞:「信長」松竹・新橋演舞場
優秀賞 :国立劇場開場40周年記念「元禄忠臣蔵」日本芸術文化振興会
入選 :ミュージカル「マリー・アントワネット」東宝・帝国劇場
・映画広告賞
最優秀賞:「父親たちの星条旗・硫黄島からの手紙」ワーナー・ブラザース
優秀賞 :「イーオン・フラックス」ギャガ・コミュニケーションズ
「カーズ」ブエナビスタインターナショナル
入選 :「THE 有頂天ホテル」東宝
「明日の記憶」東映
「初恋」ギャガ
「カポーティ」ソニー・ピクチャーズ
「007 カジノ・ロワイヤル」ソニー・ピクチャーズ
「マリー・アントワネット」東宝東和/東北新社
企画賞 :「プラダを着た悪魔」20世紀FOX
審査員特別賞:「ユナイテッド93」ユナイテッド・インターナショナル
ミニシアター賞:「クラッシュ」ムービーアイ
「年をとった鰐」スローラーナー/ジェネオン
2007/3/10 読売新聞夕刊
■演劇賞