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2007年1月 3日
■京都創生座
京都市は弥栄会館を活用し、能や狂言、邦楽など日本の伝統芸能を一堂に集め、
定期公演などを行う「京都創生座」(仮称)を開設する方針を固めました。
京都市は31日までに、国の登録有形文化財に指定されている弥栄会館(東山区祇園町南側)を活用し、
能や狂言、邦楽など日本の伝統芸能を一堂に集め、定期公演などを行う「京都創生座」(仮称)を開設する方針を固めた。
会館施設を市が借り受け、今夏のオープンを目指す。
京都は日本の伝統芸能の拠点都市だが、近年は人材も含めて東京一極に集中する傾向にある。
創生座では人材養成なども手掛け、京都を基軸に内外への文化発信力を強化する。
京都新聞
弥栄会館は、大阪の松竹座や東京の日劇を手がけた木村得三郎が設計を担当、
1936年に建築された建物。
白鷺城(姫路城)をモデルに造られたそうで、天守閣のような外観を備えており、
昭和初期の雰囲気を強く残しています。
3、4階には、以前ダンスホールなどとしても利用されていた1,000人収容のホールがあり、
ここを利用して伝統芸能の公演を行っていきたい、ということでしょうね。
京都では、2003年に「京都創生百人委員会」を設立、
世話人として片岡仁左衛門や山本富士子も名前を連ね、
景観・文化・観光などの観点から、京都創生の提言を行っています。
最近は上方歌舞伎といっても、大阪で上演されることも多いですし、
歌舞伎発祥の地と言われる京都に国立劇場がないのも不思議な感じですよね。
京都には南座という歴史ある劇場がありますが、
年末はMETライブビューイング(オペラの通信上映)、
今日からは前進座公演が行われており、上方の伝統芸能上演とはちょっと離れている感もあります。
京都で伝統芸能の定期公演が催されることは文化の面からも重要に思いますし、
国内外の観光客誘致に繋がり、成功すると良いですよね。