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2006年12月13日
■「アイーダ」公演中に主演歌手退場
オペラハウス、ミラノ・スカラ座で10日、
公演中のヴェルディ「アイーダ」の主演男性歌手が観客からヤジを飛ばされたことに憤り、
本番中に舞台を退場してしまったそうです。
これは、フランコ・ゼッフィレッリ演出で、12/7〜ミラノ・スカラ座で開幕した
ベルディーのオペラ「アイーダ」で、2回目の公演となる12/9の公演にて起こったもの。
現地イタリアを始め、世界各国のメディアが報道しています。
各報道に拠ると、同公演で主役を務めていたフランス人テノール歌手、ロベルト・アラーニャ(Roberto Alagna)が舞台に登場し、
最初の独唱となる「セレステ・アイーダ(浄きアイーダ)」のアリアを歌うと、
観客からブーイングと口笛が起き、怒ったアラーニャは舞台袖に姿を消したそうです。
デュエットを歌うはずだった共演者はソロでその場を切り抜け、
その後は、普段着のままの代役が急遽舞台に上がり、公演は続行されたとのこと。
3幕開始前には主催者が観客に謝罪し、公演は最後まで行われたそうですが、
逆に公演終了後は、代役を讃える拍手が9分間も鳴り止まなかったそうです。
スカラ座で出演者が公演を途中で投げ出したのは初めてということですが、
どこであってもあまり聞いたことがない事件ですね。
どうも、初日の公演後に地元メディアに、スカラ座の観客に対して批判めいたことを発言し、
そのお返しのブーイングという意味もあったようで、
観客のマナーもどうなのかな?という感じも多少しますが、何れにせよ公演を放棄してしまってはいけませんよね。
スカラ座は、途中退場について遺憾の声明を発表、アラーニャの降板を決めましたが、アラーニャは舞台を続ける意思を表明。
出演契約は無効、出演料も支払わないと回答したスカラ座に、
訴訟を起こすことも視野に入れた対応を検討しているそうです。
■ミュージカル アイーダ
●スカラ座(Teatro alla Scala)
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