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2006年12月25日
■2006年邦画興収、洋画を上回る
2006年の日本映画の興行収入が、外国映画を上回る見通しと、読売新聞が報じています。
日本映画製作者連盟のまとめによると、11月までの邦画、洋画を合わせた興収は約1749億円。
このうち、邦画は935億円で、全興収の53%に達した。
12月も1日公開の「武士の一分」が、これまでに17億円以上の興収を記録するなど堅調に推移。
邦画の興収は昨年の817億円を大きく上回り、1000億円を超えそうな勢いだ。
邦画の比率は、黄金期といわれた50年代後半は70%台で推移していたが、
60年の78・3%をピークに低落傾向に入った。
75年に初めて50%を割り込み、02年には27・1%にまで落ち込んだ。
読売新聞
今年は邦画の興行収入が好調で、
秋口の時点で、今後の状況次第で興収全体の50%に達するのでは、
と言われていましたが、実現してしまうとはちょっと驚きです。
1985年以来21年ぶりということですから、ちょうどバブル前の時期以来ということですね。
世間の景気と何か関連があるのでしょうか。
そして今年も東宝が好調で、
11月までの興収は560億円程、累計では590億円程に達する見込みで、
過去最高を記録する見通しと発表されています。
昨年も邦画興収ベスト10のうち9作が東宝ですし、
東宝独り勝ちの状勢は変わらないようですね。
現在ヒット中の松竹映画「武士の一分」が、
どこまで食い込めるか、という感じでしょうか。
※2007/1/30追記
2006年の全国映画概況が日本映画製作者連盟より発表され、
邦画の興行収入は過去最高の約1,077億5千万円(53.2%)、洋画は約948億円(46.8%)だったのこと。
興収全体では前年比2.2%増でしたが、洋画は同18.5%減と大きく落ち込みました。
また、1年間に公開された映画の本数は、前年比90本増で過去最高821本。
スクリーン数も3,062に達し、1970年代初めの水準まで回復しました。