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2006年9月28日
■歌舞伎とボーイズラブがコラボレーション
衆道がテーマの花形歌舞伎「通し狂言 染模様恩愛御書 細川の男敵討」
小学館パレット文庫から「紅蓮のくちづけ」としてノベライズされました。
衆道(男色)がテーマの花形歌舞伎
「通し狂言 染模様恩愛御書 細川の男敵討」(そめもようちゅうぎのごしゅいん ほそかわのかたきうち)
1889年に「蔦模様血染御書」(つたもようちぞめのごしゅいん)という外題で市村座にて初演された名作ながら、
近年は作品の内容や演出上の理由で上演が行われていませんでした。
この演目が、市川染五郎と片岡愛之助が主演で
10/2から大阪松竹座で103年ぶりに上演されます。
(舞台の脚本は「蔦模様血染御書」を元に今井豊茂が新たに書き下ろすようです)
そして、この再演と小学館がコラボレーション、
ボーイズラブの作品を出版している小学館パレット文庫から
「紅蓮のくちづけ」というタイトルで、ノベライズ本が今日発売されました。
作者は深山くのえ、イラストは西炯子。
最近はボーイズラブ(BL)と言われるようになり、一般に認知されつつある少年愛ですが、
どうしてもアダルト作品的な印象があるだけに、
伝統芸能である歌舞伎がよく許可したな、と驚きのニュースですね。
松竹側は、新たな観客層、若い女性を取り込もうという目論見でしょうか。
こうした試みは、もしかすると賛否両論出てくるのかもしれませんが、
ともすれば古い価値観に囚われがちな演劇において、門戸を開く良いチャレンジのように思います。
この文庫発売を記念して、
10/8に松竹座ロビーで記念イベントが行われます。
市川染五郎、片岡愛之助など出演者が参加し、握手会などが予定されているようです。
9/30の10時〜紀伊國屋書店本町店で「紅蓮のくちづけ」を購入した先着300名に整理券が配布されるとのこと。
●十月花形歌舞伎|大阪松竹座
●紅蓮のくちづけ(紀伊國屋)
●紅蓮のくちづけ(amazon)
●十月花形歌舞伎「通し狂言 染模様恩愛御書 細川の男敵討」
日程:2006/10/2〜26 大阪松竹座(大阪)
出演:市川染五郎/片岡愛之助/市川猿弥/市川春猿/市川段治郎
チケット:[ぴあ]