ハヤカワ演劇文庫 | 演劇ニュース

■ハヤカワ演劇文庫

早川書房が「ハヤカワ演劇文庫」という日本初の演劇専門文庫シリーズを創刊します。

刊行予定を見ると、記念すべき第1弾は2006/9/22発売で、
アーサー・ミラーの「セールスマンの死」と、ニール・サイモンの「おかしな二人」。
その後は隔月で刊行予定で、第2弾は11月発売
エドワード・オールビー「動物園物語/ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」と、
清水邦夫「署名人/ぼくらは生れ変わった木の葉のように/楽屋」
第3弾以降は、井上ひさし、坂手洋二、平田オリザ、テネシー・ウィリアムズ
などが予定されているということです。

amazonの商品ページを見ると「新書」となっていますが、
本の縦サイズは16cm程で、通常の文庫より若干大きい程度。
早川では、入手しやすい形態と価格を志しているそうで、
なるべく薄く、価格も￥1,000以下で刊行していきたいということです。

戯曲は、どうしても部数が出ないせいか、一般に発売されることも少なく、
文庫などで簡単に読むことが出来るのは、シェイクスピアなどごく一部の作家だけという状況になっています。
こうして安価で名作たちを読めるというのは、ファンや関係者にとって嬉しいことなのはもちろん、
後生に読み継がれるという意味でも大変喜ばしいことのように思います。
このハヤカワ演劇文庫シリーズが末永く続くことを願い、早川書房さんには是非頑張ってほしいですね。

▼ハヤカワ演劇文庫
1.「セールスマンの死」
著者：アーサー・ミラー(1)
翻訳：倉橋健/推薦：山田太一/解説：岡崎凉子

2.「おかしな二人」
著者：ニール・サイモン(1)
翻訳：酒井洋子/推薦：三谷幸喜/解説：酒井洋子

3.「動物園物語/ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」
著者：エドワード・オールビー(1)
翻訳：鳴海四郎/推薦：平田オリザ/解説：一ノ瀬和夫

4.「署名人/ぼくらは生れ変わった木の葉のように/楽屋」
著者：清水邦夫(1)
解題：岩波剛/解説：古川日出男

5.「サンシャイン・ボーイズ」
著者：ニール・サイモン(2)
翻訳：酒井洋子

6.「しらみとり夫人/財産没収/ほか」
著者：テネシー・ウィリアムズ
翻訳：鳴海四郎・倉橋健

7.「屋根裏/みみず」
著者：坂手洋二(1)

8.「東京ノート」
著者：平田オリザ(1)

9.「わが町」
著者：ソーントン・ワイルダー(1)
翻訳：鳴海四郎

10.「壊れた風景/象」
著者：別役実(1)
解説：大場建治/推薦：俵万智

11.「ひばり」
著者：ジャン・アヌイ(1)
翻訳・解説：岩切正一郎

12.「光る時間/月夜の道化師」
著者：渡辺えり子(1)